ルーマニア旅行2005 8月25日

Last Update 2006/04/18

3日目、行動開始 [Web拍手]

 6時半起床。
 今日のホテルも朝食はビュッフェ形式。
 7時から食堂が開いていると聞いていたので、7時15分頃に行ってみると……誰も居ない。
 入り口は開いているのに食べている人ゼロ。誰もいません。
 むしろホテルの従業員が準備している最中でした。うちら時間間違えたのかしら。確かに7時って聞いたと思ったんですけど。
 食料並べている最中だったものの、部屋の鍵を見せたらもう入っていいよというジェスチャー。ある物から選んでさっさと食べる我々。
 パン、チーズ、トマト、ハム、サラミ、ベーコン、オレンジジュース。ちょっとずついろいろ食べるのもいいね。うーん、美味。パンが美味い。基本的に白ご飯党の私だけども、この美味さは認めざるをえませんよ。
 朝食後は部屋に戻って、荷物をまとめて9時頃にチェックアウト&マリアン改めアディと合流。
 アディは早起きしてこっそり洗車に行ってきたようで、車がぴかぴかに。
 二ツ星のホテルでしたが、特に不満はありませんでした。強いて言うなら、エレベーターがガタガタガッタン! とよく揺れたくらい。正直あれはちょっと怖かった。
 私、映画『スピード』のOP見て以来エレベーター嫌いなんですよ。

クルテア・デ・アルジェシュの教会 [Web拍手]

 ホテルを出発すると、すぐ側の大きな教会へ。
 そこには勿論、我々のような観光客も含まれていますが、巡礼者も列を成しています。
 何せこの教会はルーマニア正教の総本山。※1
 ……というような事をアディが言ってました。確か。自分の行きたい観光地リストに入っていないものだから、全く事前知識がありません。
 残念ながら外壁改装中。足場だらけで何がどうなっているやら。
 建物の中に入ってみたら、見事なまでに金ピカ。ピカピカ。
クルテア・デ・アルジェシュの教会クルテア・デ・アルジェシュの教会内部 クルテア・デ・アルジェシュの教会内部 クルテア・デ・アルジェシュの教会内部 クルテア・デ・アルジェシュの教会内部
 壁も、柱も、天井も、祭壇も、全てがピッカピカ。
 昨日のトゥルゴヴィシュテの教会も凄いと思ったけど、どうやらあれは普通レベル? と思わせる程のピカピカっぷり。
クルテア・デ・アルジェシュの教会内部 クルテア・デ・アルジェシュの教会内部:ガブリエル クルテア・デ・アルジェシュの教会内部:ジブリール
 壁を埋め尽くす壁画たち。天使の絵は1枚目がガブリエル、2枚目がミカエル。
 さすが総本山、さすが本拠地。とにかく華やかです。
 金閣寺を思い出したのは内緒。

  1. ※1 帰国後調べてみたところ、ルーマニア正教第一の府主教座、らしいです。

クルテア・デ・アルジェシュ出発、目指せトランシルヴァニア [Web拍手]

ワラキアからトランシルヴァニアへ向かう道 ワラキアからトランシルヴァニアへ向かう道  9時30分、クルテア・デ・アルジェシュを出発。アディの運転に全てを任せ、トランシルヴァニアに向けてひた走ります。
 11時半。
 延々と続く山道。
「ここがワラキアとトランシルヴァニアの境界。ここから先がトランシルヴァニアだよ」
 そこに何かがあるわけではない、何の変哲も無い風景。本当に何もないんですよ。あるのは大自然のみって感じ。
 しかし、トランシルヴァニアです。夢にまで見たトランシルヴァニア。
 ドラキュラ伯爵の住まう土地。※1
 って、段々曇ってきましたよ。薄暗い空がいかにもな雰囲気に。

  1. ※1 あくまでも小説『吸血鬼ドラキュラ』のドラキュラ伯爵。モデルとなったヴラド・ツェペシュはトランシルヴァニアではなく、隣のワラキアのヴォエヴォドです。当時のトランシルヴァニアはハンガリー支配下。

ブラン城 [Web拍手]

ブラン城遠景  11時45分。
 念願のブラン城に到着。
 昨日今日と見てきた観光地とは天と地の差。見事なまでの観光スポットと化しています。
駐車場の看板 乱立する土産物屋  まず駐車場の看板からしてこうだ。
 城の入り口前は土産物屋が乱立。広場がまるまる土産物屋で埋まっていますよ。
 土産物の内容も多岐に渡っていて、あからさまに吸血鬼好きを狙った吸血鬼関連のデザインのTシャツや小物もあれば、ヴラド公の肖像入りのもの、ドラキュラと名の付いたお酒やら、さらには普通の民芸品もあり、何故か模造武器の類まで。
 ついでにどうでも良さそうな玩具の類もごろごろと。笑い袋とか。
 観光客の量も凄い事に。そこらじゅうにカメラを持った人がうろついています。
 この城は大抵のメディアで「ドラキュラ城」と呼ばれていますが、実際にヴラド・ツェペシュの城だったわけではありません。
 ヴラド公はこの城に客として滞在したと言われており、その頃の城主はフニャディ・ヤーノシュ。
 ただ、あちこちのフィクションでドラキュラ城のモデルとされたために、実際にヴラド公が主だったポイエナリ城やトゥルゴヴィシュテの宮殿よりも有名になってしまったらしいです。
 そういえば某あいのりでも大嘘説明垂れ流してましたね。
トゥルゴヴィシュテとは大違い  まぁ、見目も格段に良いですしね。
 ポイエナリもトゥルゴヴィシュテも廃墟だし……。
 城は小高い丘……というか山の上にあり、その麓にある門の前一帯が前述した土産屋空間。門から先は有料です。
 門番に入場料とカメラ使用料を払い、いざ中へ。
「1時間くらいで平気かな?」
 1時間かぁ、多分。
 ポイエナリみたいに城まで遠くないし、城の中は見るとこ一杯だろうけど、そこまで巨大じゃなさそうだしなぁ。
「じゃあ1時間後にここで!」
 え!?
 ちょっとアディ爽やかに立ち去っちゃうの!?
 何のんびり友達らしき土産屋の人達と語らいタイムに入ってるのさ!?

ブラン城の麓 ブラン城の麓  そんなわけで相棒と二人、見学開始。

 門をくぐってすぐ前方は昔の民家再現コーナー(?)
 再現じゃなくて本物なのかもしれませんが、よぅわからん……。
 さすがにそこまで興味は無いのでぐるりと一周して終了。

 100mくらいかもうちょっとか、坂道を登ると見えてきましたブラン城。
ブラン城外観 ブラン城外観 ブラン城外観 ブラン城入り口 ブラン城入り口右手側の壁 ブラン城入り口正面の壁。何やら文字入り。
 いざ中へ。
 一般的にポイエナリ城よりこちらの方が人気が高いと思う&本日のハイライトなので、怒涛の写真連打GO。
ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部
 ……アディ、多分ついてこなくて正解。
 完全なカメ小と化した私は、多分アディがいても話聞いてなかったと思います。
 どのくらいカメ小化していたかというと、観光客溢れるブラン城内部の写真にほとんど人が写っていないくらい。まさに虎視眈々とベストショットを狙って部屋に潜むカメ小。
 ほぼ見事に無人写真。
 ついてこなかったアディはこれを予想していたのかしらん。
 相棒はどこかのツアー団体客に混じって英語の解説聞いたりしてました。どんな解説してたんだろな。

ブラン城内部 ブラン城内部 ブラン城内部  城内にもしっかり土産物コーナーがあり、絵葉書やらカレンダーやら本やらいろいろ売ってました。ちゃんとルーマニア語版、英語版、ドイツ語版くらいが用意されていて、まさに観光地って感じです。
 適当に絵葉書やらミニカレンダーやらを購入。
 そうこうしているうちに城内一周。中庭もなかなか綺麗です。満喫満喫。
ブラン城内部 ブラン城内部 ドラキュラマグカップ  ちなみに本当はこのくらいの観光客密集具合です。城内も。

 13時頃に城を出て再び麓へ下りてアディと合流。
 広場の土産物屋を物色。Tシャツやマグカップ等、オーソドックスなのを買ってみました。
 帰国後普通に使ってますマグカップ。トマトジュースを入れると雰囲気たっぷり。しかしB型の出番は何処へいったんだろう、マグカップのレシピ。

ブラン城門前、やっぱり犬がいる  そしてトゥルゴヴィシュテの宮殿跡に続き、やっぱり門の前の土産屋広場には犬がいたのでした。
 別に愛想が良いわけでもなく、ただまったりとその辺にごろん。

ブラン城出発 [Web拍手]

ブラン城を出発して5分もすればこの風景  13時20分、ブラン城下を出発。小雨が降り始めました。
 5分も走れば見渡す限りの……畑。走っても走ってもこの風景。
 しばらくすると雨は止んで一安心。
 一路ブラショフへ。

ブラショフ到着 [Web拍手]

ブラン城を出発して5分もすればこの風景  13時50分、ブラショフに到着。
 いきなり何コレ。ここはHollywoodですか。

 恒例となったアディの英語解説を受けながら街の中を走り、向かう先は昼食。
 よく考えたらこの時間までご飯食べていませんでした。アディお薦めのレストランで腹ごしらえ。

 料理が運ばれてくる前に、頼んでいないグラスが2つ運ばれてきました。
 中には無色透明の液体。
 もしや。
 これは。
 噂のアレかっ!?
 多分、状況からしてツイカ。ルーマニアではお客をもてなす際にはまずツイカ。酒を酌み交わすのが恒例らしいのです。
 ツイカとはルーマニアの地酒で、プラムやりんごなどの果物から作られる蒸留酒。アルコール度数は50度を超えることもザラという強烈な一品。下手したら70度超えも十分にありえます。
 多くの家庭で自家製のツイカを作っているため、出されるツイカがどの程度の度数なのかは飲んでみないとわからない。
 いやまぁ、30度程度ならともかくとして、50度超えたあたりから、細かい数字はどうでもよくなりそうですが……。
 私は比較的「ザル」……は言い過ぎかもしれませんが、まぁまぁ飲める方。でも相棒は「下戸」。
「ルーマニアのとても強いお酒だけど飲める?」
 とアディも言っています。間違いなくツイカだろうなぁ。
 店で出す酒なんだからとんでもない高濃度の自家製ツイカが出てくることはまずないとしても、30度はあっても全然おかしくない。
 私はおそらく飲んだところで何とも無いでしょうが、相棒は午後の旅路に支障がでそうです。むしろ翌日以降にも。
 そんな事を考えつつ「う~ん」と二人で首を傾げていたら、アディが気を利かせて店員さんに何やら声をかけてくれて、店員さんはすぐに別のグラスと取り替えてくれました。
 代わりに運ばれてきたのは見事なまでに真っ赤な液体。
「さくらんぼのお酒」※2
 らしいです。こちらなら大丈夫ということなので、飲んでみました。
 甘くてうまーい!
 めちゃめちゃうまーい!! 持って帰りたーい!!!
 ……でも十分強いと思う、この酒でも。飲んだ瞬間のぽわーんとした喉に熱い感覚はビールなんかとは大違い。あのツイカらしき酒はアルコール度数いくつだったんだろう。

 すぐには気付かなかったのですが、料理待ちの間に地球の歩き方をぱらぱらめくってこれから行く所を確認していたら、今まさにいる「カサ・ロムネアスカ」がレストラン一覧に掲載されていました。
 アディに確認すると、何故かアディの方が大喜び。
「オーナーに見せてくるよ!」
 と地球の歩き方を持って本当にオーナーの所に行ってしまいました。
 そこらじゅうの観光地に友達がいるようです、アディ。恐るべしアディ。
 ……こっちが全部お任せしてるからって、自分の友達のとこをピンポイントで連れて回ってたりするんだろうかアディ。
 私としては美味いモノ食えれば何でもいいです。

 今回はチョルバ※3とサルマーレ※4、相棒はトキトゥラ※5。トキトゥラは目玉焼きまで乗っててボリュームたっぷり。
 昨日から何食べても美味いなぁ。
 相棒は料理の味に喜びつつ、ママリガ※6がちょっぴり胃に重たい、とこぼしていました。
 何にせよ美味い。

  1. ※1 度数によってバリンカ、ホリンカなどの呼び方もあるようです。
  2. ※2 ヴィシナータ。「日本でいう梅酒みたいなもの」なんて紹介を見つけました。
  3. ※3 具のたくさん入ったスープ。具は肉だったり野菜だったりいろいろ。
  4. ※4 ルーマニア風ロールキャベツ。ザワークラウト入りの煮込み料理。
  5. ※5 ルーマニア風シチュー。肉の煮込み料理。
  6. ※6 別名ポレンタ。むしろポレンタの呼び方の方が有名? トウモロコシの粉を挽き、煮た後、牛乳、バターと混ぜて練り込んだ物。湿って重い蒸しパンを想像してください。『吸血鬼ドラキュラ』にも出てきます。

ブラショフ観光 [Web拍手]

聖ニコラエ教会(ビセリカ・スフントゥル・ニコラエ) 統一広場 学校博物館  15時頃昼食を終え、まずは聖ニコラエ教会を見に……と思ったら閉まってた。
 アディ曰く、別のところでミサ中か何かやってるんじゃないかとのこと。残念。
 外観の写真だけ記念に撮って終了。
 この教会の横にはルーマニア語で教育が行われたルーマニア最古の学校の建物があり、学校博物館として解放されているそうな。
 こっちも入れなかったけども……。
 この教会の正面にある広場は統一広場という名前で、兵士の像が建っています。戦争で街に残された女性がお金を持ち寄って建てたんだとか。

ロープストリート ロープストリート説明  気を取り直して次は黒の教会へ向かって移動開始。
 途中「ロープストリート」という、ブラショフで一番狭い道路というところを見せてもらいました。
 確かに狭い。っていうか、これって道路扱いなんですか。

黒の教会(ビセリカ・ネアグラ) 黒の教会(ビセリカ・ネアグラ)  そして黒の教会に到着。
 1689年にハプスブルク軍の攻撃に遭い外壁が黒コゲになったために、黒の教会と呼ばれているとか。
 中に入ると正面に祭壇、振り向けばその対面に巨大なパイプオルガン。4000本ものパイプを持つこのオルガン、地球の歩き方によれば1839年製らしいです。
 面白かったのが座席の仕掛け。木製のベンチがずらっと並んでいるんですが、背もたれが動く。バタンと逆側に。
 つまり、ミサに参加する時は祭壇を向いて座り、パイプオルガンの演奏を聴くときは背もたれを動かしてパイプオルガンの方向を向いて座ると。
 何て便利なんだ。仕掛け自体は単純だけどよく考えてあるなぁ。
 他にもこの教会の中にはたくさんのトルコ絨毯が壁に飾ってあったりと、なかなか見ごたえありました。
 でも教会内は撮影不可。残念。

レプブリナ通り 歴史博物館(旧市庁舎)  薄曇りだしちょっと肌寒くなってきたのに、相棒が長袖の上着を持ってないという状態で、風邪を引いてもなんだから買うしかない。
 ガイドに「寒いから上着買いたいよ」と申し出ると快く商店街へ連れて行ってくれました。レプブリナ通りにある、日本でいうユニクロのようなお店に入り、店内をウロウロ。
 安い……。ユニクロと考えても安い。しかもしっかりしているよモノが。割と体格の良い相棒は入る服を探すのにちょっと苦労していましたが、無事に700円で長袖シャツをゲット。(このシャツ、帰国後も大活躍中です。)
 買い物を無事に済ませ車に戻る途中、歴史博物館(旧市庁舎)のあるスファトゥルイ広場で、アディにソフトクリームを奢ってもらっちゃいました。
 ソフトクリームの屋台を目で追っていたのを見抜かれたか、私。
 良い人だアディ。このままでは我々2人、餌付けされてしまいそうです。

 この買い物中、相棒は「道行く人に結構ジロジロ見られていた」と感じていたらしいんですが、私は全然気付きませんでした。というか気にしてなかったというか……。やっぱり日本人珍しいんでしょうね。
 この広場で購入した名所の絵入りコースターは友人達へのお土産になりました。

街の中心側から見たスケイ門 スファトゥルイ広場から見た黒の教会  ブラショフはドイツ移民が作った街で、ドイツ色が色濃く残る……と言われても私はドイツに行った事が無いわけで。
 ドイツ旅行経験者の相棒に言わせると「石畳とか建物とかドイツっぽい」そうです。
 当時はルーマニア人はスケイ門を境に街の中心街には許可無く入れなかったんだそうですよ。
 ちなみに聖ニコラエ教会はスケイ地区、黒の教会は街の中心に位置しています。
 実はこの都市、東京都武蔵野市と姉妹都市なんだそうです。

ブラショフ出発 [Web拍手]

ブラショフからシギショアラへの移動中 ブラショフからシギショアラへの移動中:お散歩馬 ブラショフからシギショアラへの移動中:馬車 ブラショフからシギショアラへの移動中:謎の要塞 ブラショフからシギショアラへの移動中:謎の要塞その2
 16時35分、ブラショフを出発。次に向かうはヴラド・ツェペシュ生誕の地シギショアラ。
 道中の景色はこんな感じ。馬が散歩(?)していたり、馬車が走っていたり、丘の上には要塞だかお城だかがところどころにあったり。
 2時間近くこんな移動が続きます。
 17時過ぎにはいろは坂のような坂道に振り回され、18時過ぎにはまたもや雨。でもすぐに止んで一安心。
 大洪水話もあって雨が降るとドキドキです。

シギショアラ到着 [Web拍手]

オルトドクス教会横を通過 シギショアラ:市街地から見上げる旧市街地  18時20分、シギショアラに到着。
 シギショアラは駅前の市街地と、少し離れた丘の上の城壁に囲まれた旧市街地に分かれていて、時期によっては「ドラキュラ・フェスティバル」というお祭りがあって、旧市街地は入るだけでお金を取られることもあるそうです。
 さすがヴラド・ツェペシュ生誕の地。やる事えげつない。
 旧市街地は世界遺産でもあります。
Hotel CASA CU CERB Hotel CASA CU CERB  旧市街地への入り口である門を車で抜け、今日のHotel CASA CU CERBに到着。
 部屋に通されたら三ツ星なのにやけに立派。客室同士の扉が決して隣り合わないように離れているっぽかったし、凝ってます。
 さすが入り口に「チャールズ皇太子宿泊」と写真入りの記事が掲げられているだけあるなぁ。
 アディ曰く「一般の人が普通に予約して泊まれる宿じゃないよ」とのこと。
 え?
 つまりアディのとこの旅行会社のお力ってヤツなんでしょうか。会員制とか? 謎は深まるばかりです……。
 部屋の窓からは旧市街地の広場が一望できました。ううん、角部屋最高。

広場には犬が付き物なのか  部屋に荷物を置いた後、19時にアディと待ち合わせしてホテルの1階&外でやっているレストランで夕食。
「外で食べるのと中で食べるのどっちがいい?」
 明日の朝は中で食べるだろうし、せっかくだからじゃあ外!
 ということでホテルの前の席に陣取り。
 私は魚料理(鱒)※1を食べました。相棒は何を食べていたっけ? まぁ肉であるのは間違いないですが。
 とにかく美味いです。魚をナイフとフォークで食べるというのに慣れていないので食べづらくはありましたが、美味いものは美味い。連日の大量食事で胃が重いけどそれでも美味いので詰め込む詰め込む。
 結局デザートに頼んだケーキは食べきれず、部屋に持っていっていいとのことなので、部屋に持ち帰りました。
 やはりこの広場にも犬。本当に犬多いなルーマニア。でもまだ猫は見ていません。

我が青春の幽遊白書  20時30分、食事を終えて部屋に戻ってまったりと寛ぎタイム。すると、先ほど深まった謎を吹き飛ばす出来事が。
 テレビつけたら何やら聞きなれた言語、しかも聞きなれたアニメ声、さらに言うなら聞き覚えありまくりの台詞が聞こえて来……幽遊白書~~~~~!?
 あまりの衝撃にカメラに収めてしまいました。
 ルーマニア語の字幕付で、音声は日本語、エンディングも馬渡松子そのままで幽遊白書が放映されていたのです。
 写真は一応モザイクかけてお贈りします、お楽しみください。
 恐るべしジャパニメーション。こんな遠い異国の果てで会えるなんて……。

 よくわからない感慨に耽りながら23時消灯。明日はシギショアラ観光&ドラキュラホテルです。

  1. ※1 ルーマニアでは魚料理は高級料理なんだそうです。確かに肉メニューは沢山あるけど魚は少なくて、アディに薦められてここぞとばかりに食べてみました。ちなみに2人で新70Lei=約2800円だったので、確かにルーマニアで食べた料理の中ではかなり高い部類。