吸血鬼の手帖

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† トゥルー・ブラッド4 奪われた記憶

原題:Dead to the World
作者:シャーレイン・ハリス(Charlaine Harris)
訳者:田辺千幸
表紙:多田由美
発売:ソフトバンククリエイティブ ソフトバンク文庫NV
初版:2010年04月25日
原語版初版:2004
価格:850
頁数:447
 大晦日の夜、スーキーは仕事帰りに半裸で走るエリックと遭遇する。エリックは記憶をなくし、極度におびえていた。
 自宅に保護して彼の仲間に連絡すると、エリックは“魔女”に襲われ行方不明になっていると告げられる。エリックをかくまうことになったスーキーは、兄のジェイソンに協力を頼むが、その兄が翌日に行方不明となる。
 エリックを守りながら兄の行方を追うスーキーは、ヴァンパイア、変身人間、魔女たちの抗争に巻き込まれていく。
 記憶と共に冷徹さや狡猾さを失い、心優しく臆病な青年に変わってしまったエリックをスーキーは守ることができるのか? そして2人の関係は……!?
 エリック可愛いよエリーーーーック!!

 エリックの可愛さだけで★5つつけてもいい。いや、つける。誰が何と言おうと。
 ビルよりもエリックが好きって人には文句なしの一冊では。

 こういう「実は人間以外がたくさん潜んでいるんだよ」系の設定は大好きです。
 貴方の隣にモンスター。
 これはあくまで小説だけど、これが100%現実にはあり得ないって、誰も言い切れないよね、って思わせてくれる作品は、楽しい。

 どんどん人間以外の登場人物が増えてくる中、ヴァンパイア以外の人間ではない存在に気づいた時のジェイソンの反応がいかにもな「人間」で、いいなぁと。
 別にジェイソン自体は好きなキャラではないですが、普通ではないキャラばかりの中で、とても単純明快に一般人の反応を見せるジェイソンの存在は貴重。


 でね、この本には大問題があって……
 一番最初の登場人物紹介でネタバレするのはいかがなものかと思います。
 推理小説で登場人物紹介に「犯人」て書いてあるようなものじゃないか。
 今から読む人は、人物紹介は絶対に飛ばして読んでください。
 面白さ半減するレベルでネタバレしてます。
 ソフトバンククリエイティブの編集は腹切って読者に詫びろ。

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