吸血鬼の手帖

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† ヴァンパイア執事-お嬢様と薔薇の誓い-

作者:入皐
イラスト:池上紗京
発売:一迅社 一迅社文庫アイリス
初版:2010年04月01日
価格:590
頁数:266
「お嬢様、私は罪深い男です……」
 太陽神ソラーレを信仰するシシリア公国。ソラーレ教の聖少女レイラは、吸血鬼となった執事のダリウスに自らの血を与え、ともに夜の一族を追っていた。
 ダリウスに惹かれながらもその想いを抑えようとするレイラだったが、ダリウスの神学校時代の恩師が失踪したことで、彼の過去を知ることになり…!?
 血の密約で結ばれた禁断の主従愛。ヴァンパイア・ラブロマン、読み切りシリーズ第3弾!
 今回はダリウスの過去暴露大会。
 神学校時代の過去と、警邏兵になった経緯が明かされて、過去の恋人話も出てきたりして、ダリウスが「氷のダリウス」なんて呼ばれていた理由も出てきました。
 そして揺れ動く乙女心&執事心。
 自分の気持ちを自覚する2人。
 でも相手の気持ちにさっぱり気付かない2人。
 お前らどんだけにぶちんなのか。
 そしてにぶちんなのに両想い過ぎてらぶらぶだーよー。
 らぶらぶに気付かないのは本人たちだけというシリーズ通して全身かららぶらぶオーラ発散っぷりは凄いと思う。
 読んでると背中がムズムズしてきそうなくらいらぶらぶ。

 でも、毎回きちんと吸血シーンも盛り込まれてるし、ちょっと耽美寄りの吸血鬼が好きで、執事属性のある人なら萌えられるんじゃないかな。
 自分はムズムズするー! と叫びつつそれなりに楽しんでます。
 吸血鬼の主従、支配力の描写とか嫌いじゃないし。こういう設定はいいよねぇ。
 吸血鬼とお嬢様で執事(ダリウス)の奪い合い、って書くとヒロインがダリウスに思えてきますが。
 って、あれ、このシリーズってシリーズ名「ヴァンパイア執事」か。
 ということはヒロイン=ダリウスで正解か!
 わぁい、今気付いたネ!!


 読んでいる最中にふっと「あ、前田珠子」と脳裏を過ったけども、どの辺がそうなのかは感覚的なものすぎてよくわからないや。
 文体の雰囲気かなぁ。



#ところで、「許さんぞ」が「揺るさんぞ」ってどういう誤植なのか問いただしたい。
 ゆる・さんぞで変換したのだろうか。

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