吸血鬼の手帖

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† トゥルーブラッド3 囚われの想い人

原題:Club Dead
作者:シャーレイン・ハリス(Charlaine Harris)
訳者:田辺千幸
表紙:多田由美
発売:ソフトバンククリエイティブ ソフトバンク文庫NV
初版:2009年10月26日
原語版初版:2003
価格:850
頁数:383
 極秘任務に就いていたビルが、ミシシッピーのヴァンパイアたちに拉致されてしまう。しかも拉致の直前、以前同棲していた女性ヴァンパイアに魅了され、スーキーとの別れを決意したという。
 エリックから情報収集の依頼を受けたスーキーはガイド役の狼人間アルシードとミシシッピーの州都に潜入し調査を開始するのだが、共に恋人を失った二人は急速に惹かれ合っていく。その想いに気付いたエリックも黙ってはいられない……。
 はたして、無事にビルを奪還することはできるのか、そしてスーキーの恋の行方は??
 カップル破局の危機!→仲直り→危機!→仲直り→危機!→仲直り(以下ループ)というお約束展開の中で、今回は冒頭から「危機!」な始まりかた。
 あらすじにある通り、極秘任務についていたビルが行方不明になり、しかもスーキーと別れようとしていただのなんので、てんやわんやの展開です。
 だんだんと「日常」「普通」の世界から遠ざかってしまうスーキー。
 本来の自分だったら絶対にやらないようなことを「そうせざるをえない」と判断して実行して自己嫌悪に陥ってみたり、他人が痛い目を見た時に「ざまあみろ」って考えて自己嫌悪に陥ってみたり、心揺れ動く姿が印象に残りました。
 癇癪度もだんだん上がってるんですが、こりゃー癇癪起こさない方がおかしいよねぇって感じで逆に感情移入できるから困る。駄目男ビルめ。
 やっぱり、ビルよりもエリックや今回初登場のアルシードの方がいいなぁ。

 あと、最後の2ページがツボにハマってしまって大笑いしてしまいました。
 やばい、スーキーに感情移入しすぎたか!?


 4巻もそろそろ発売みたいで嬉しいです。
 1~3巻一気に出て、その後音沙汰無しになるんじゃないかと正直ドキドキしてました。
 前回の集英社版が1巻で終わってしまっただけに。

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