吸血鬼の手帖

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† 天獄5

作者:うたたねひろゆき
発売:集英社 ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ
初版:2009年07月22日
価格:600
頁数:235
 惨劇の後、羽海の消息は途絶えた。
 その頃、血の繋がらない兄妹がとある街に現れた。
 疵付いた宝石を守るように見守る兄、ふとしたきっかけで蘇る負の記憶に脅える妹。
 偽りの記憶に安寧はあるのか?
 空と羽海の行く末を巡り、再び教団が蠢く…。
 もはや何が何だかわからない。
 誰がどの勢力で目的が何なのか、5巻になってもこれだけ謎が山積みってどういうこと。
 誰がどの勢力かっていうのはこの巻でようやくわかったようなわからないような、それにしても教団の目的は……ううう~ん。
 ひとつひとつの場面は好みの描写があって「お」と思ったりするんだけど、全体で見ると何が起こっているのか理解できないっていう。
 刊行スピードが遅めで前回読んでから時間があくのもよろしくないよね……。リアルタイムで読んでいる人ならもっと理解できるんだろうか。漫画で年に1冊って結構遅いよね。あ、HELLSINGもそのくらいだったか。あっちは密度高いのにな。
 吸血シーンがほとんど無いのも残念。4巻は結構萌える展開だったのになぁ。

 やたら綺麗な乳首のトーンワークとかやたらエロい指先とか、もはやストーリーそっちのけで絵柄をまじまじと観察してしまうっていう。
 絵柄だけが命。

 伯爵夫人はどう考えても人間じゃないと思うんだけど、あれは人間なのかしら……。

 神父は変態で確定だよね。それだけは理解した。


 何かデジャヴを感じつつ読んでいたんですが、唐突に思い出しました。
 あれですよ。奥瀬サキの『コックリさんが通る』だ。変態神父といい、目的とゴールの予想できない難解な運びといい、線の妙なエロさといい。同じ空気を感じる。

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