吸血鬼の手帖

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† ブラッディ・クロス1

作者:米山シヲ
発売:スクウェア・エニックス ガンガンコミックス
初版:2009年07月22日
価格:571
頁数:227
 血の色に塗られし、呪われし混血の宿命。
 その命のタイムリミットが近づく。
 今、神の力を秘めし「神の遺産」をめぐり、戦いが始まる!!
 天使と魔族、その相の子吸血鬼。神に呪われた吸血鬼は魔族の血を飲まないと一定の年齢で死んでしまう……。

 考え方としては「毒を持って毒を制す」?
 宗教に特にこだわりもないし信心深くもない私ですが、なんとなく全体的な設定に違和感を感じるというか無理を感じるというか。
 吸血鬼が天使側ってなぁ。なんだろう。
 天使と名がついていても天使っぽくない天使ばっかりだけど。
 全員腹黒過ぎて、魔族の方が純粋に見えるくらいですけど。

 善なり光なりそういう設定側に味方する吸血鬼自体は嫌いではありません。
 ただ動機がつまらない。いまいちパンチが足りない。
「そうしないと自分が死ぬから」
「死なないようにするために天使側の方が都合が良いから」
 悪くない。その理由自体は悪くないよ。
 しかしどうせなら「呪いが解けて死ななくなったら今までの鬱憤晴らすぜヒャッハー!!」くらいの黒さを見せて欲しいわけで!
 あるいは「それでも創造主を愛している!」でもいいよ!
 どうせ中二病方向へ走るならそのくらいドロドロしてくれないとつまらん。
 なんか皆して悪ぶってはいるけど小悪党レベル。単なる自己中。

 そんなこんなでツボにハマるキャラも無し。

 と思いながら読んでいたら、1巻最後のどんでん返し(?)は何なんだ。
 え、何? 1巻って実は前振りの巻だったの? プロローグ?
 しかし最後に出てきた新キャラもあんまり期待できる気がしない……。
 2巻はどんな流れになるやら。
 誰が主人公なのやら。


 1冊読み終わった時に脳裏を過った某漫画の台詞。

 新世界の神になる!(AA略

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