吸血鬼の手帖

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† 夜と血のカンケイ。

作者:丸山英人
イラスト:osa
発売:アスキー・メディアワークス 電撃文庫
初版:2009年07月10日
価格:590
頁数:295
 夜:夜音。高貴で気高い17歳の吸血鬼の少女。年若いながら絶大な力を持つ。
 血:陶原健悟。平凡だが極度に健康で極上に美味な血を持つ。「復讐」のために夜音をこき使っている…?
 カンケイ:吸血鬼にとって人間とは、ただの餌でしかないもの。しかしそんな絶対の真理に反して、陶原は「復讐」と称して、“血を飲ませて欲しければ言う事をきけ”と命令を下す。超不本意なこの状況に懊悩しつつ屈する夜音……しかしもちろんタダで言う事をきくはずもなく!!?
 おかしな主従関係が事件を呼ぶラブコメっ!!
 昔は「己の血を餌に吸血鬼を誘惑して陥れる」のはヒロインの役目と相場が決まっていた気がする。
 今ではそれも男の役目。
 まぁ確かに「美味しい」立場ではある。
 美(少)女が夜な夜な忍んできてくれるのならば!

 というわけで、幼い頃に吸血鬼“夜音”にフラれた(「病人のまずい血に用はない」)元病弱主人公“陶原”が、その吸血鬼を見返すために一心不乱に健康になり、その極上の血を餌に相手を存分に振り回すストーリー。
 本人曰く「相手にされなかった復讐」なんですが、どうみても恋する乙メンです。

 夜音のライバル“マレイン”の誘惑に乗らない主人公一途すぎるー。もうちょい悩め青少年。

 1ってついていませんでしたが、その後順調に続刊発売中です。
 ちょっとヒネててそこが楽しい。

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