吸血鬼の手帖

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† 血吸村へようこそ2

作者:阿智太郎
イラスト:あらきかなお
発売:アスキー・メディアワークス 電撃文庫
初版:2009年07月10日
価格:550
頁数:243
 吸血鬼たちの村に住んでいます。僕が人間だとバレないように、5人の可愛い女の子に守られながら。
 もちろん彼女たちも吸血鬼で、僕の味方をしてくれるのは、ほんとは僕の血を狙ってるから……。
 僕に自分から「血を吸ってください!」って、血を吸わせる相手を選ばせるっていうゲームを、彼女たちは絶賛開催中なんです。僕は絶対そんなこと頼まないけどね。そんな嬉しくない状況だけど、やっぱり彼女たちは魅力的で、健全な高校生男子にとっては、ドキドキすることがあるわけで……。
 イタイケナ男の子たちに贈るイヤウレ系コメディで~す!!
 1巻に引き続き、相変わらずのノリとネタ。
 たまにちらっとシリアスが顔を覗かせるけどやっぱりコメディ! っていう塩梅がとても阿智太郎らしいです。
 今回も1冊に2つの中編が収録されています。

 吸血鬼は吸血鬼になった時の姿を留めたまま一切変化しない……ということは、髪型も変わらない。
 髪を切るのに失敗した主人公の姿をどう誤魔化すか&可能な限り早く元の長さに戻そうとするヒロインの面々の行動が、もう、お約束すぎで!
 もう一遍は吸血蚊。
 どう考えてもコメディなんですが、温暖化で蚊が大量発生して疫病大流行! なんて事が囁かれる昨今、シャレにならないといえばならないよね。

 村に迷い込んだ人間がご都合主義過ぎるだろっていう反面、どう考えても滑稽な吸血蚊という存在の最期がやけにシリアスだったり、阿智太郎って不思議。

 コメディとシリアスの比重だけ見ると、『銀のクルースニク』(こちらは漫画だけど)と同じくらいだと思う。
 何故に阿智太郎は普通に読めて、向こうはあまり好きになれないのか自分でも謎!!

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