吸血鬼の手帖

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† トゥルーブラッド1 闇夜の訪問者

原題:Dead Unitl Dark
作者:シャーレイン・ハリス(Charlaine Harris)
訳者:田辺千幸
表紙:多田由美
発売:ソフトバンククリエイティブ ソフトバンク文庫NV
初版:2009年06月24日
原語版初版:2001
価格:850
頁数:468
 アメリカ南部の片田舎でバーのウェイトレスとして働くスーキー。彼女は人の心が読むことができるテレパシー能力者。その<障害>のため、特定の交際相手もなく浮いた存在だった。
 そんな彼女のもとに、初めて心が読めない男性ビルが現れる。しかし、彼の正体はヴァンパイアだった……。
 時を同じくして、体にヴァンパイアの噛み跡が残る女性の絞殺体が見つかる。さらにスーキーの同僚も殺され、やがて自身にも危害が及ぶ。
 スーキーは自分の兄とビルが犯人に疑われていることを知り、テレパシー能力を使って真犯人を捕まえようと決意する。
 以前集英社文庫から発売されていた『満月と血とキスと』が改題されてソフトバンククリエイティブから再発売。
 前は1巻だけ出てその後音沙汰がなかったのですが、今回は順調に続刊も翻訳されています。
 訳者が変わって、若干雰囲気が柔らかくなったかな……?
 前はヒロインに若干蓮っ葉な感じ(あくまで私個人の印象ですが)があったのですが、今回はそこまででもなく。翻訳次第で結構印象変わるものですね。


 普通の人とは違う“障害”を持ったヒロインと、人間の間で暮らそうとするヴァンパイアのロマンスがメインです。
 でも、ロマンス一辺倒ではなくて、サスペンスの要素も有り。人間以外が出てくるという意味ではファンタジー要素も有りと言っていいのかな。
 若干ベッドシーンなんぞもありますが、お約束程度の量だけなので、ハーレクイン系は嫌って人でも大丈夫かと。
 全体の雰囲気は、アニタ・ブレイクシリーズと似たような感じです。

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