吸血鬼の館††幻想館†† 管理人"悠貴"による吸血鬼関連作品感想手帖。
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作者:あざの耕平
イラスト:草河遊也
発売:富士見書房 富士見ファンタジア文庫
初版:2009年05月25日
価格:800
頁数:542
ジローは進む。星一つ分の死と再生を繰り返しながら。コタロウ、そして――ミミコ。彼の心臓をノックする、大切な存在の為に――。
ついに最後の戦いの火蓋が切られた『九龍の血統』とジローたち。ジローに応え特区へと向かったミミコ、ケインやジャネットら各地の精鋭が特区に到着する中、ジローは九龍王との対決の時を迎える。鍛え直した銀刀を操り『九龍の血統』を圧倒するジローを前に、追いつめられたカーサたちは、最後の手段に打って出る……!
「ジローさん!お願いっ。諦めないで!」
――大切な、愛する者たち。その為に今、全てを捧げよう。
黒き血の兄弟と一人の少女が紡ぐ、血と絆の物語、ついに完結。
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中盤の戦闘シーンのめまぐるしさたるや。
今まで広げていた風呂敷を一気に畳んで駆け抜けていきました。
最初は某HELLSINGの某アーカード(全然某じゃない)っぽいなぁと、その設定に疑問を覚えていたジローの赤コート姿だとか、ブラックブラッドとレッドブラッドという名前だとか、綺麗にまとまってストンと腑に落ちました。
それ以外でも、明らかに伏線っぽいものから、回収されて初めて「あれか!」と気付くものまでいろいろあって、飽きませんでした。
出てくる設定が多量なので、明らかに~という前者も読み進めているうちに記憶の片隅に追いやってしまっていて、結局、「あれか!」と感じることも多々。
藤田和日朗の漫画を読んでいる時もこんな気分になります。
逆に、これは何かの伏線に違いない~と思っていた“アダム・ワン”&“アリス・イヴ”の名前が特に何も無かったのでやられた気分。ひっかけですか。見事に引っかかったじゃありませんか。
アダムとイブであれやこれや大どんでん返しがきてきっとジローとコタローの宿命に以下略みたいな感じで絡んでくるかと思っていたのに。
ご都合主義なストーリー運びは嫌いだ! と言いつつ、ある程度はご都合主義なハッピーエンドを期待している自分はまだまだ青いな。