吸血鬼の手帖

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† トワイライト12 不滅の子

原題:Breaking Dawn
作者:ステファニー・メイヤー(Stephenie Meyer)
訳者:小原亜美
イラスト:ゴツボ×リュウジ
発売:ソニー・マガジンズ
初版:2009年03月10日
原語版初版:2008
価格:1,000
頁数:272
 あたしの心臓はもう一度だけ、静かに脈打った。
 なにも聞こえない。息づかいも。
 自分自身の呼吸さえも。
 一瞬、痛みが消えたことしか理解できなかった。
 そしてあたしは目をひらき、感動に目をみはった。
 吸血鬼へ変化する苦しみから始まる12巻。
 人間から吸血鬼への劇的な変化がこれでもかこれでもかと描写されている一方、「ベラの能力」という設定にすることで本来ならば描かなければならなかったであろう悲劇を回避しているのは、やはり若い子向けだなと。
 まぁ、この作風で「ベラによるフォークス住人大虐殺事件!」なんて書かれても焦りますが!
 どういう風に避ける(or無難な範囲で収拾する)のかなと当初から疑問に思っていたので、なるほどこういう持って行き方ねと納得しつつ、やっぱりちょっと物足りなく感じるのは私の我儘かしらん。
 ちょっと拍子抜けとでも言えばいいのかなぁ。
 面白くないわけじゃないけど、何かちょっと足りないんだー! 自分の好みには。

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