吸血鬼の手帖

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† 屍鬼4

原作:小野不由美
作者:藤崎竜
発売:集英社 ジャンプコミックス
初版:2009年02月09日
価格:438
頁数:203
 安森節子の病室の外に居たのは、死んだはずの安森奈緒だった!
 起き上がる者に対し、警戒を強める尾崎と室井。しかし、突然の停電を合図に、病院は惨劇に染まる!
 旋律の接触はさらに結城夏野の元へと移る……。
 原作よりも若干コミカルな雰囲気はあるものの、屍鬼が屍鬼らしく、堂々と暗躍(って矛盾してますが)し始めて、とても楽しい。
 この先、屍鬼側の心情描写も増えてくるんだろうし、ますます盛り上がってくるんだろうな!

 そして最後のあたりで「よっしゃー!!」と内心喝采。
 いや、普通に考えたら喜ぶような場面ではないんですが。
 正直、一番不安な個所でした。翻案されて別物になるんではないかという。
 ここを変えられたらどうしようかとずっと心配しながら読んでいたので、ちゃんと原作通りの運びになりそうで一安心。

 ド派手なセカイ系や壮大なファンタジーに出てくるような絶望的なラスボスもいいけれど、身近すぎる日常は時にそれらを軽く凌ぐ怖さに到達しますよね。
 容赦無く平等に訪れる死こそ『屍鬼』の魅力。

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