吸血鬼の館††幻想館†† 管理人"悠貴"による吸血鬼関連作品感想手帖。
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作者:木村心一
イラスト:こぶいちむりりん
発売:富士見書房 富士見ファンタジア文庫
初版:2009年01月25日
価格:580
頁数:282
あなたは隕石を避けられますか? 俺は避けた。だが、避けきれなかった。出会いは、突然落ちてくる隕石みたいなものなんだ。
俺――地味な高校生だったはずの相川歩は、何の因果か世を騒がす連続一家殺人事件に巻き込まれ、あっさり殺られたはずだった……が、なぜか生きていた。事件直前に出会ったネクロマンサーの少女・ユーにより、ゾンビとして蘇ったという。んなバカな!?
そればかりか、魔法の世界から来た少女戦士ハルナに、勢いのまま魔装少女に任命される。何それ!? と思う間もなく吸血忍者の女の子まで出てきて、気づくと全員と同居してた――俺はいったい何やってんだ!?
第20回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞作登場。
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馬鹿だろう。
以上。
……で終わらすのはどうかと思うけど終わらせたいくらいに馬鹿だ。
「この本は面白いですか? はい、馬鹿です」
というフレーズが脳裏を過りました。
あとがきも馬鹿だし、その後についている編集部による解説も馬鹿だ。
馬鹿が最大の売り。
ネクロマンサーもゾンビも魔装少女も吸血忍者も冥界(以下略)全部ひっくるめて馬鹿だ。
これを佳作とはいえ入賞させた選考員+編集部は勇気ある。英断か暴挙かは……売れ行き次第。勝てば官軍。
1冊かけて主な登場人物を出しました。最後の最後で謎を出して次に引っ張ります。って構成なので、この後どちらに転がるか次第かな……
続き読みたくてたまらないとか、逆に破って捨てたいとかそういうのを超越した次元。
あまりの馬鹿さ加減に呆然として、自分がこういう頭空っぽ系の文体大して好きじゃないという事実すら吹き飛ばされますわ。ある意味馬鹿も才能? このまま突き進んで一皮むけたら、大物になるのかもしれない。
何だかよくわからないインパクトがあるのは認めざるを得ないな……。