吸血鬼の手帖

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† Quo Vadis-クオ・ヴァディス-3

原作:新谷かおる
作者:佐伯かよの
発売:幻冬舎 バーズコミックス
初版:2008年08月24日
価格:590
頁数:191
 “世界の終わり”を知る科学者オーディンと教授は人類の分岐点となった人物・イエスの生誕について調べ始めた。
 今も美しい姿のまま生き続ける聖母マリアに会った二人が聞いた驚愕の事実とは……!?
 オーディンを狙うヴァンパイア・ハンターの総本山・バチカンも動き始め、巡るメビウスの輪が二人に迫る…!

 巨匠の描くファンタジック・サーガ待望の第3巻!
 吸血鬼らしい描写はしっかり出てくるのに、あまり吸血鬼モノを読んでいる気がしない不思議。
 SF方向に持っていかれた宗教ネタに目が行ってしまって、吸血鬼が霞んでしまう……って程、出番少なくないはずなんですが。
 これ、日本だから連載できるネタだよね。
 イエス・キリストやら聖母マリアやらマグダラのマリアやら、そのうちアッラーだのヤハウェだのも出てくるんじゃ、と思わせる勢い。
 日本って宗教にオカルト要素と科学要素をぶち込んでも全然、あるいは然程気にしない人が多いから、作家にとっては自由でいいだろうなぁ。バイブルベルトあたり行ったら大変なことになりそう。

 今回のもう一つの見所はルーの過去話。
 萌え萌えしました。中世欧州の殺伐貴族いいわー。

 そんな感じで基本的に楽しく読んでいるのですが、ひとつ不安が。
 この話、ちゃんと最後まで描かれるのかな。
 こういう風にあまり壮大な設定があると、ちゃんと終わらないんじゃないかと嫌な予想をしてしまいます。有名作家による未完の大作って多いので……。
 別に早く終われって意味じゃなくてね!

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