いわゆるパッケージゲームではありません。
　一時期話題になっていたSecondLife（以下SL）内で吸血鬼になりきっちゃおうぜ！　っていうシステムです。
　SLとは何ぞやというのは説明はするまでもないor検索すれば山ほど情報があるはずなので、詳細は省略。一言で言うとメタバース。
　SLそのものは日本語クライアント出てるんですが、The Thirst:Bloodlinesは英語。参加している人も英語圏が圧倒的じゃないかと。たまに日本のSLblogでも見かけますが、そこまで活発なイメージは無いです。参加している人に聞いてみたところ、参加者の数はだいたい日本人は数百人、海外では数千人とか。
　ゲームの目的は、公式サイトのランキング掲載or雰囲気を楽しむ、かな。
　案の定Vampire:the Masqueradeを再現している集団もいる様子。
　英語の勉強がてらそのうち飛び込んでみようと思いつつ手を出さず半年くらい経過しましたが、いい加減覚悟を決めて吸血鬼化してみました！
　でも主な活動場所は日本SIMです（英語の勉強はどうしたよ）。

　The Thirst:Bloodlinesでは、このシステムに参加していないアカウントも含め、SLの1アカウントにつき1つの「魂」を持っているという設定で、その「魂」は一番最初に噛まれた時に相手のものになります。この時点ではまだ予約状態であり、噛まれた人間がThe Thirst:Bloodlinesに参加した時点で、噛み付いた側の所持する「魂」の数としてカウントされるようです。
　たくさんの魂を集めれば集める程、吸血鬼としてのランクが上がり、サイトのランキングに反映されます。
　同時に、吸血鬼になったキャラは毎日一定量の血液を消費します。
　血液を得る方法は「他の住人からもらう」「The Thirst:Bloodlinesの会社にゲーム内通貨を支払って血液アイテムを購入する」の2択（多分）。
　狩をするのが面倒な人＆しばらくログインしない人向けに、血液の減少を抑える有料アイテムも有り。当然有効期間が長い程お値段はお高くなっております。
　保有血液残量が0になってしまうと吸血鬼として「崩壊」し、それまで集めてきた魂を全部失います。

　吸血鬼への転化時に特別なアニメーション効果入ったりとなかなか凝っているので、参加している側としてはなかなか楽しい。
　ただ、こういったシステムゆえに興味の無い人にとっては結構迷惑な存在。
　野良吸血鬼が前触れなく噛もうとしてくるんですよね。
　向こうがこちらを餌にしようとすると、こちらには画面にポップアップが出てThe Thirst:Bloodlines云々表示されます。そこでこちらが受諾すると向こうはお食事成功、拒否すれば失敗。
　The Thirst:Bloodlinesを知っていれば「ああ、やつらか」と思って受諾するなり拒否するなりできるんですが、知らないと何のポップアップなのか判断できないかも。（吸血の）アニメーションを反映しますか？　とかそういう感じの文面なので。
　吸血鬼からは人間を見分けられるので、（吸血鬼側から見て）魂持ちの人間でいる限り、美味しい餌（＝得点対象）としてちょっかいを出され続ける羽目に……。黒っぽい格好で海外SIMに行くとかなりの確率でポップアップ出ますよ。モテモテです。
　間違えて受諾してしまっても、参加するつもりがない人には別段害らしい害は無いんですが、The Thirst:Bloodlinesに参加してみようかな？　と興味を持っている人だと、知らない人が自分のMasterになってしまう可能性があるという。（参加前までならこれまた有料アイテムでMasterを変更可能らしいですが）
　たまに拒否しても拒否しても噛もうとしてくるしつこい奴もいたりで、鬱陶しく思っている人も多いのでは……。（これまた有料……と思いきやさすがにこれは無料らしいアイテムで、自動で拒否する吸血鬼避けの大蒜アクセサリーなんぞも有り）
　人間にとってはた迷惑な存在だというのを味わえるという点で、ある意味正しい道なのか。悪の街道まっしぐら。
　無論、これぞ吸血鬼ってイメージのままに紳士的に誘惑（自分はこれこれこういう吸血鬼で云々）してくる吸血鬼もいるんですが、そういう方は少数です。大抵、いきなりポップアップぽこーん。

　ちなみに、途中でやる気がなくなって崩壊したところで、所持している魂を全部失うだけでSLでの生活自体には何の影響もありません。

　これより詳しい情報は
　或る一吸血鬼の呟き……
　Vamp!Ash
　あたりを読むのをお奨め。英語読める人は公式サイト＆海外のblogを掘りましょう。

　これだけいろいろ書いておいて★が低いのは、SL自体の要求スペックが高くてうちのマシンじゃ全然快適じゃないからです！
　いかにも吸血鬼が出そうな廃墟だのお城だののあるSIMに行っても、かなりの間、表示待ちで灰色の世界orz
　本人の英語スペックの低さも壁だけどPCスペックも壁だよ！
　廃ゲーマー仕様PCならまた違った世界が楽しめるに違いない……。

　今回、吸血鬼への転化をお手伝いしてくださったBlueさんは、偶然幻想館のお客様でした。が、果たして他にSL参加者がいるのか否か。
　ましてや、この解説を見てSLにチャレンジする猛者はいるのか否か。
　とりあえず館主はこんな格好で放浪しています。IMなり直なりで話しかけてくれたら、先着3名様くらいまでならThe Thirst:Bloodlines HUD代プレゼント。