吸血鬼の館††幻想館†† 管理人"悠貴"による吸血鬼関連作品感想手帖。
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作者:周防ツカサ
イラスト:Chiyoko
発売:メディアワークス 電撃文庫
初版:2007年11月25日
価格:650
頁数:283
片倉ハルは“吸血鬼”だった。
普通の高校生、森坂玲子は、そんなハルと「血の交わり」を経験してしまう。
玲子は、想い人であるハルとの奇妙な契約を交わしたことに心の動揺を隠せない。しかし、ハルのほうは玲子と男女の関係を意識するどころか、その態度は、以前と全く変化がなく、飄々としたもの。
地味に落ち込む玲子だったが、そんな二人の間に一つの波紋が発生した。
フランスからの留学生、マリア・ドゥ・ケイゼル。
金髪碧眼である彼女の容姿や纏う雰囲気は、どこか浮き世離れをしていて、どこかハルと似ていた……。
妖しい闇が、今宵も訪れる。
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1巻は顔見せ要素が強かったということなのか、と思う一方、やっぱりまだ物足りないのが正直な感想。
表紙見返し部分のあらすじと中身、一致はしているけれど微妙なズレを感じるのも相変わらず。まぁ1巻で肩透かし食らって、実際はそんなにゴシックでもダークでもないとわかって読んでいるんで、1巻の時程違和感は無かったですけども。
設定は好みなのに何でだろう? としばらく考えていたら、なんとなくその理由にたどり着きました。
ヒロインが好みじゃないんだ。ヒロインの性格と行動が。
「お人好し」とか「楽観的」とかって、裏を返せば「只の阿呆」になりかねない要素だと思うのです。
このヒロイン、自分の置かれた立場に対してあまりにもケロッとし過ぎている感じがして、「葛藤」だの「後悔」だのが好きな私みたいな奴が読むと、魅力的に見えないのかも。
恋人(?)のハルもハルで良い部分が掴みきれないし。
が。
脇役はそれなりにいい味出している、むしろ、ヒロインよりいい味出してると思いますよ!
そっちの部分で1巻より面白かったのかも。
ヒロインがもうちょっと悩んだり陰謀でどん底に突き落とされたりしてくれたらいいのになー。と無責任な呟き。