吸血鬼の手帖

吸血鬼の館††幻想館†† 管理人"悠貴"による吸血鬼関連作品感想手帖。
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† トワイライト9 黄昏は魔物の時間

原題:Eclipse
作者:ステファニー・メイヤー(Stephenie Meyer)
訳者:小原亜美
イラスト:ゴツボ×リュウジ
発売:ソニー・マガジンズ
初版:2007年11月20日
原語版初版:2007
価格:1,000
頁数:303
 エドワードとかわした永遠の約束。
 命がけでベラを守るジェイコブの犠牲。
 不気味な吸血鬼集団がしかけた罠とは――。
「やめて、だれも死なないで!」
  ストーリーそのものに対する感想ではないんですが、語られる結婚観がどうもしっくりこない。
 作中のベラ視点では「30歳前に結婚するのは軽率なおバカのすること」って感じなんですが、向こうだと実際にそういう見方をされるのか、それともベラが離婚した母親を見て育って得た個人的な結婚観なのか。
 まぁ確かにハイスクール出てすぐだと早すぎる気はしますが。自分が高校生だった時に、卒業後すぐに同級生が結婚するって聞いたら驚いたとは思います。
 しかし、ベラが感じているほどの嫌悪感というのは理解しづらいしなぁ。
 これが「ベラだけが過剰に結婚を恐れている」のか「その世代の共通認識」なのか、前者か後者かで、感想変わってきますよねぇ。実際のところ、海の向こうはどうなっているのだろう。

 というモヤモヤした疑問は置いといて!
 こっそり挙式で済まそうとしたベラ達に大して見事に拗ねてみせたアリスの可愛いこと可愛いこと。
 わざと拗ねて見せてるんだろうけど、それすらも可愛く見えるよアリス。


 本筋の方では、眠っているベラを挟んでのエドワードとジェイコブのやり取りが楽しい。
 ジェイコブが意外にしたたかな奴で……ますます好感度アップしました。正直でいいなぁ、ジェイコブ。
 ここに来てベラの気持ちが大きく揺れ動いて、思わずニヤニヤ。
 そうそう、期待していたのはこういう展開ですよ。こういうお話はこうでなくては。ベタならベタに徹しないとね!
 エドワードもここにきてジェイコブに本音(?)を話してみたり、ちょっとだけ人間味を見せていて、シリーズ通して初めて魅力を感じたかも。
 でもジェイコブの方が好き。

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