吸血鬼の手帖

吸血鬼の館††幻想館†† 管理人"悠貴"による吸血鬼関連作品感想手帖。
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† Ai DeathGUN-地に跳ねるカランドの雨音-

作者:夜木まゆ
イラスト:山下喜光
発売:エンターブレイン B's-LOG文庫
初版:2007年10月26日
価格:600
頁数:219
 2XXX年。山間の銃声音によって出動した不死管理警察・東都署捜査一課メンバー。
 現場に残されていたのは大量の死体と、アルテミスの『月の涙』という言葉……。
 そんな後、レイジは自分とよく似ている(好きなマンガ、女の趣味、行きつけのバーまで!!)男と出会った。すっかり意気投合した似た物同士のふたりは、男の拾った仔犬の飼い主を探しに向かうが、その途中でバスジャック犯に襲われて死のドライブ――!?
 風を操り、雨を呼ぶ『月の涙』が生んだ“人vsアルテミス”の非情な結末や、いかに!!!
 吸血鬼メインではありません。

 死体の山の話をしながら焼肉を食べる捜査一課の面子に笑わしてもらいました。なんという図太さ。
 でもまぁこういう仕事してたらそうなるのもやむなし。

 今回は敵のアルテミスもかなり生き生きといい味出していて、途中で読むの嫌にならずに読めました。
 今までの巻って、何考えているのかわからない、設定だけ大きくて空虚なイメージの敵ばかりだった気がするんですが、今回は出番が多かったせいか、キャラが立ってました。
 ありがちといえばありがちなのかもしれませんけど、このくらいの方が好きですよ。

 そして相変わらずアルテミスは全然吸血鬼っぽくないのでした。
 このままでは本当に吸血鬼っぽいのは1巻だけ! ってことになりそうです。

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