吸血鬼の手帖

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† ソラにウサギがのぼるころIV-mad tea party 〈side:hell〉

作者:平坂読
イラスト:湊ひろむ
発売:メディアファクトリー MF文庫J
初版:2006年12月31日
価格:580
頁数:261
「とある事情」により親元を離れた子供たちが暮らす学園都市、夜光市。聖司や陽子が通う夕月学園では武闘大会と学園祭と夏祭りがごっちゃになったようなイベント「赤月祭」が行われている最中だ。
 祭りのスタッフを務める聖司はもちろん、成り行きから演劇部に参加することになったユウ、武術トーナメントに出る久遠くおんや御厨も、それぞれがイベントを満喫。
 謎めいた美少女・菖蒲も乱入して、赤月祭が大いに盛り上がるなか、ユウと陽子、陽子と聖司、藤堂とくおん、御厨と芙深の仲も進展(?)し、聖司の気持ちも少しずつ変わっていく。一方、祭りに乗じて潜入した者たちが動き始めて……!?
「赤月祭」編、後編登場!
 最近のイラストレーターってこの程度の腕で商業で描かせてもらえるの?
 と、内容と関係無いところにツッコミをいれずにはいられない。しかも巻を追うごとに酷くなってない? 萎えってレベルじゃねーぞ! 駆け出し同人作家でもこれより上手い人いるでしょ。
 ……ってまさか、このシリーズはこの挿絵まで含めて萌えとエロだけを追求する同人へのアンチテーゼだとでもいうつもりだったりとか……さすがにないか。
(追記:と思ったらイラストレーターの方亡くなってるそうで。死者に鞭打ってしまった。)

 引き続きテーマは学園祭。ミスコンやら武道会やらフォークダンスやら。

 なんだか今回は全体的に親切というか、今まで伏せられていたキャラの背景や気持ちが素直に書かれていたり、やたら青春しちゃったり、これは何のフラグ? 何のフラグなの? 逆に不安になるよ?
 と思ったら。あとがきの最後の部分の文章は、打ち切りの瀬戸際にいるという解釈でよろしいか? 実際これ書いてる時点で5巻出てないし。
 何故だろう、胸を過ぎるこの一抹の寂しさ……
 べ、別に、この作品が好きになっちゃったとか、そんなんじゃないんだから! 吸血鬼モノが打ち切られるのが悲しいだけなんだからね!!
 と作品に倣ってツンデレ風に書いてみる。
 楽しみにしていたのかと問われれば間違いなく「否」だし、実際読まずに積んでたし、続きが気になってしかたがないというわけでもないし、なのに「打ち切られて当然だな!」と素直に言えないのは何故。
 やはり洗脳か。

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