吸血鬼の館††幻想館†† 管理人"悠貴"による吸血鬼関連作品感想手帖。
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作者:あざの耕平
イラスト:草河遊也
発売:富士見書房 富士見ファンタジア文庫
初版:2006年06月25日
価格:580
頁数:332
「ジローさん、株やってたんだー」
「……ギク」
「さっすが百年以上生きてる古血。ただの剣術バカじゃなくって、生活設計も考えてたのねー。株で大儲けしてビバ優雅な生活、のハズだったのよね……!?」
「ミミコさん、聞いて下さいっ。ケインが絶対に損はさせないというからっ」
「自分のお給料全部つぎ込んだあげく、丸損した言い訳がソレ!? 世の中そんなに甘いワケないでしょうがぁっ! この経済観念破綻吸血鬼っ!!」
人間と吸血鬼のトラブルを処理する調停員・葛城ミミコと、その護衛・望月ジローとコタロウの兄弟。生活密着型から大規模犯罪まで、色んな事件を扱う彼らに安息の日はないっ!? 新感覚吸血鬼ストーリー、労働と努力の短編集第3弾!
収録
1. | 強い吸血鬼の育て方 |
2. | 宝くじ狂想曲 |
3. | 力と誇り |
4. | 自由と虚ろ |
5. | ある吸血鬼の僕 |
6. | いつか来る、その日のために |
7. | BLACK BLOOD CHRONICLE 失墜の摩天楼 |
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時系列としてはBBB3~5の間+ジローたちの過去話。
このシリーズ、本編も短編も、実際の歴史や実在の人物(+フィクションの有名人物)に絡めてくるのが好きです。
完全別世界のファンタジーや遥か未来のSFも好きなんですが、ちょっとIFが混じっている吸血鬼モノって割と自分の好みにヒットする確率が高いです。あの人物が実は吸血鬼だったらとか、あの時負けた側が勝っていたらとか。『ドラキュラ紀元』とか大好きですから。
それこそ青臭い話ですが、「あ~、もしかしたらこの世界のどこかにはこんな風に裏から人間にちょっかいを出して歴史を操っている吸血鬼の1匹くらい本当にいるんじゃない?」と思えるのって楽しいでしょ!
で、相変わらずアリスに全然萌えないわけで。
このキャラに対して心躍らせる日は果たしてくるのだろうか。