吸血鬼の手帖

吸血鬼の館††幻想館†† 管理人"悠貴"による吸血鬼関連作品感想手帖。
[全掲載作品50音] [カテゴリ別50音] [発売日昇順] [発売日降順] [掲載日降順] [ルーマニア旅行記]


« トワイライト4 牙は甘くささやく | メイン | スイートホームスイート3-錯綜のフリューゲルト・レポート »

† トワイライト5 狼の月

原題:New Moon
作者:ステファニー・メイヤー(Stephenie Meyer)
訳者:小原亜美
イラスト:ゴツボ×リュウジ
発売:ソニー・マガジンズ
初版:2006年12月10日
原語版初版:2006
価格:1,000
頁数:275
 エドワードは去り、インディアンのジェイコブがあたしの支え。
 そのころ、森に化け物が出るといううわさが……。
「この秘密を知ったら、きっと軽蔑するだろ?」
 ジェイコブ、予想通りのラインを全力疾走。これ以外の展開があるわけないよね。キラユーテ族と冷人族の伝承があって、冷人族=吸血鬼なんだから、そりゃー、キラユーテなジェイコブはそうくるよね。

 シリーズ最初から、学校の授業の教材として出てきていた『ロミオとジュリエット』が、ちょこちょこと描写の素材として使われていて面白いです。
 ベラが自分の置かれた環境をロミオとジュリエット、その他の登場人物に置き換えて「パリスで手を打ったジュリエットなんて絶対に売れない」なんて考えてみたり。

 ストーリーはオーソドックスなのに、続きが気になるのは、いかにもな青春を書くのが上手いからかな。
 ベラがジェイコブを今にも選びそうなタイミングで邪魔(?)が入ってみたりね。
 エドワードとベラの阿呆な言動で読者をいらつかせてるのもきっとわざとに違いない。

 でも何故か、一番印象に残っているのは、チャーリーがビリーに怒りの電話をかけるシーンだったりして。
 ちょっとじーんと来たなぁ。
 年頃の娘の扱いに困惑しつつも頑張る不器用なお父さん素敵。

 あ~あと、毎回巻末に次回予告が入ってますが、この巻に関しては次回予告無い方がドキドキして良かったんじゃないかなぁ、なんて。ちょっと思いました。

コメント・トラックバックはご自由に。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.vampyre.jp/mt/mt-tb.cgi/1397

コメントする