吸血鬼の館††幻想館†† 管理人"悠貴"による吸血鬼関連作品感想手帖。
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作者:平坂読
イラスト:湊ひろむ
発売:メディアファクトリー MF文庫J
初版:2006年11月30日
価格:580
頁数:261
「とある事情」により親元を離れた子供たちが暮らす学園都市、夜光市。聖司や陽子が通う夕月学園では武闘大会と学園祭と夏祭りがごっちゃになったようなイベント「赤月祭」を前にして盛り上がっていた。
聖司もまた、陽子に推薦されたのをきっかけに、自分から積極的に赤月祭スタッフとして奔走する。灰色だった日々を少しでも輝かしいものにするために……。
「運命の恋人」を捜しにやってきて居ついた吸血鬼少女・ユウも、相変わらず陽子にべったりながらも、祭りの準備を通じてだんだんと学園に馴染みはじめる。
だが、そんな慌ただしくも平和な日常の裏で、またしても不穏な空気が立ちこめて――。
ストレンジラブコメ群像劇、新たな局面へ!
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今回の萌えテーマは学園祭&メイド喫茶でございます。
相変わらず本文&内容はアレな感じです。
2巻を読んでから相当な期間積んでしまっていたので、設定をいろいろ忘却。
忘却する程久しぶりに読んだはずなのに、この文章に対して初めて読んだ時程の衝撃が無いのは、私の脳が別の次元にランクアップしたのかそれともランクダウンしたのか。
これだけ躊躇いなく何もかもぶちまける文章ってある意味才能かと思い始めたのも恐ろしい。洗脳だ。これは洗脳に違いない。
小説・漫画なんて大抵の場合(特にラノベ)、作者の萌えの吐露なんだろうなと思ってるんですが、行間どころか文字間全てから
「ほらよヲタども、お前らこういうの萌えるんだろ? こういうのも萌えだよな? それともこっちのタイプがいい? こういうので萌え感じちゃうんだろ? ほらほらどうだまだ耐えられるか? これだから中二病全開のヲタは始末に終えないな! 俺も含めて!!」
という作者の嘲笑&自嘲が聞こえてきそう。うかつにも登場人物の誰かに萌えを感じた日には頭抱えて転がるレベル。まだこの作品の中で萌えキャラに出会えていない私は幸せ者です。
そう考えると、思い出したくない中二病黒歴史がある人が自虐的に読むには最高かも。死にたくなること請け合い。
万が一これに類する意図無しに素でこういう文章書いているなら、作者の突き抜けっぷりを賞賛するしか無いよ。
きちんと吸血シーンがあるのはうれしいけど、普通の吸血シーン程度じゃ霞んじゃうんだよね、この作者の文章のインパクトの前だと。むしろそこに普通の吸血シーンがあることに違和感を感じるくらいですよ。
普通のラブコメらしいキスシーンも違和感感じるくらいなんですよ!