吸血鬼の手帖

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† モンスターズ・イン・パラダイス1

作者:縞田理理
イラスト:山田睦月
発売:新書館 ウィングス文庫
初版:2006年09月25日
価格:640
頁数:335
 人間とモンスター――《神話的人類》の共存する大都会、アイオニア連邦ブルームフィールド市。
 田舎から出てきたばかりの新米捜査官ジョエルは、着任早々《神話的人類》専門の部署に配属される。
 実は《神話的人類》恐怖症のジョエル。だが、コンビを組むことになったカートは、意地悪でひねくれ者で、しかも吸血鬼だった――…!!

 登場人物人外率120%でおおくりする縞田理理のミラクル・モンスターワールド開幕!!
 最近増えてきた怪物&人間共存地区モノ。
 怪物が存在するのが周知の事実、まではよくあるけど、ミドルネームで種族を名乗っちゃうのは堂々としていていいなぁ。
 まぁ、この作品に出てくるモンスター達くらい外見からバレバレなモンスターだと、ミドルネームって書類の上での見分け方なんだろうなって感じで。
 人間のH、吸血鬼のV、スフィンクスのS、セントールのC……そして、ダンピールのD。
 読者の立場では、ウェステンラって名前が出てきた時点でVってミドルネーム無しでも種族の想像がついちゃいますけどね(笑)

 モンスターズ・イン・パラダイスというタイトルの通り、古今東西のモンスターがどさどさ出てきます。吸血鬼に限定せず、モンスター好きなら楽しく読めるんじゃないでしょうか。
 1巻目だからか、あまりエキセントリックな動きは無く、キャラの顔見せとしてオーソドックスな展開でした。
 伏線らしきものもちらほら出てきて、続刊が気になるところ。

 ウィングス文庫ですが、とりあえず今のところBLの香りは無しで。
 勿論腐女子の手にかかればいくらでも(以下省略)

 挿絵は『ミッドナイト・ロンリー・モンスター』の山田睦月。
 一時期BL系のサッパリした絵柄になっちゃって寂しかったのですが、今回この本の挿絵を見たら、割と昔の雰囲気が残ってました。
 何だかホッとした気分。

 でも、79ページの挿絵だけは、この挿絵だけはっ……。
 噛み付く以前に口閉じられないと思うよ。

 縞田理理公式サイト

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