吸血鬼の手帖

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† アルシャードガイア リプレイ 明日へのプロファイル

作者:矢野俊策 / F.E.A.R.
イラスト:ぽぽるちゃ / 佐々木あかね
発売:エンターブレイン ファミ通文庫
初版:2006年08月30日
価格:640
頁数:318
 蒼き星“ブルースフィア”――。われわれが地球と呼ぶこの世界は“奈落”という闇の浸食にさらされつつある。
 神の欠片“シャード”を継承した宮沢茉莉と西園寺恵は、人知れず闇から世界を護る“クエスター”として学園で起こる異変に挑んでゆくことになるが……。彼女たちを導くふたつの“シャード”が輝くとき、神話を超える奇跡が起きる!
『ダブルクロス』の矢野俊策が贈る、新世紀スタンダードTRPG『アルシャードガイア』リプレイ、早くも登場!!
 吸血鬼メインではありません。

 サイト常連のひおう琉玖さんから、「TRPGのリプレイ本ですが、吸血鬼出てきますよ!」とのタレコミがメッセで届いたので早速読んでみました。

 TRPG『アルシャードガイア』のリプレイです。
 PC(プレイヤーキャラクター)のうちの1人がダンピール設定。
 しかも「鏡に映る吸血鬼」という「学校の怪談」さん。

 小説ではなくリプレイなので、
PC名:会話内容
PC名:会話内容
PC名:会話内容
 という感じで、ほぼ全てのページが会話文。
 キャラクターとしての発言あり、PL発言あり、雑談、ツッコミ、いろいろあり。
 リプレイに慣れていないとちょっと読み辛いかもしれません。
 私自身、同人誌やネット上でちょこっと読むくらいで、こういう風に文庫になったリプレイを読むのは初めてで、思ったより時間が掛かりました。アルシャードのルール知らないというのも大きいか。

 ダイスを振りながら「クリティカル来い! クリティカル! ……アッー!!」とダメージ計算に一喜一憂しているところは、ルール知らないので計算がわからない身にも切実さが伝わってきますね~。
 といいつつ、私はV:tMを数回プレイしたことがあるだけなんで、切羽詰った戦闘シーンって経験無い気が。

 この世界の吸血鬼は
「奈落の力に侵された人間のうち、力の強いものをヴァンパイアと言う」
「その血を継いだキャラクターをダンピールと呼ぶ」
「血を好むかどうかはそのキャラクター次第」
 だそうです。
 このリプレイ中では血を飲むシーンはちょこっと有り。

 ダンピールなPC、なかなか美味しいキャラでした。
 鏡越しにいろんなところを覗いているので、学校の七不思議「鏡の中の吸血鬼」として噂されていたり。他にも夜中にピアノを弾いていたり、学校の開かずの間は実はこのキャラの根城とか。七不思議作って遊んでるだろこのダンピール(笑)
 あとは自分がボコられるシーンを自分で嬉々として描写するあたりがいいね!
 だがそれ以上にNPCのお父さんが可愛いぞ。

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