吸血鬼の手帖

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† ソラにウサギがのぼるころII-ash and diamond-

作者:平坂読
イラスト:湊ひろむ
発売:メディアファクトリー MF文庫J
初版:2006年07月31日
価格:580
頁数:262
 吸血鬼少女ユウが“運命の人”と再会してから二週間。霧村聖司は相変わらず、愛すべき退屈な日常を満喫中だ。陽子のもとで暮らし始めたユウは、進展しない運命の人との関係と、強い吸血衝動が抑えきれないことに焦燥を感じていた。
 そんな折、ユウを組織に迎えるという任務を果たすため、《コミュニティ》のメンバーが密かに夜光市に集まりつつあった。
 ある日、何も知らずに過ごす聖司のもとにラブレターが届く。町外れに呼びだすその手紙に、「陽子からのちょっかいも減ったし、ひとつ健全な恋愛でもしてみるべきだろうか」などと考えてでかける聖司だったが、待っていたのは意外な人物で……。
 波乱のトライアングルラブコメディ、新展開!
 ううう、1巻に引き続きすごい文体だ……。
 でも何だか1巻の時程衝撃を受けないのは慣れてしまったというやつなんでしょうか。

 1巻で世界観が頭に入っているせいか、割と普通に読めました。
 ラブコメと定義されてますが、コメディと呼ぶには余りにも痛い。いろんな意味で痛い。真っ青な春の世界が広がってます。
 文体がこれだから半笑いで読めますが、シリアスな文だったら……読んだ後で暗くなりそう。

 それにしても登場キャラクターのツンデレ率の高さは異常。9割くらいツンデレ。
 キャラクター紹介ページにも「○○にツンデレ」「××にツンデレ」とツンデレの文字がずらずら並んでます。
 波乱のトライアングルラブコメディなんて生ぬるいです。
 ツンデレコメディと呼ぶべきです。
 コメディかどうか怪しいけど。

 余談、むしろ私個人の好みの問題。
 いかにもラノベな挿絵が苦手です。キャラクターの立ち絵だとそこまで気にならないんですが、動きのあるシーンになると、全然動いて見えないのがやなんです。
 戦闘シーンが多くなるとわかっている設定の作品なら、萌え絵は萌え絵でも動きのある絵を描ける人を選ぶべきだと思うのですが……。
 それともこれは典型的な萌え絵でジャケ買いさせておいて徐々に麻薬のように文体へ洗脳するための罠なのか。
 冒頭にも書きましたが、文体に関しては1巻の時の「うきゃー!?」ってなった程の嫌悪感はありませんでした。
 そのうちこれが癖になっていったらどうしよう(汗)

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