吸血鬼の手帖

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† スイートホームスイート2-ウィンナ・ワルツは憂鬱の調べ

作者:佐々原史雄
イラスト:カヅキレン
発売:エンターブレイン ファミ通文庫
初版:2006年07月12日
価格:580
頁数:284
 ありえない展開から始まった「人外だらけのお城生活 IN ヨーロッパ」にもようやく慣れてきた一彦に、またも襲いかかるありえない試練!
「おまえにダンスを習得してもらう。二週間で」
 燕尾服? 社交界デビュー? ウィンナ・ワルツ? 一歳上の曾祖母、アデルのぶっとんだ企みから、一彦はその身を守ることができるのか? 金髪ドリルの美少女吸血鬼・リリアナも登場して、ますます波瀾万丈のファンタジック・ホームコメディ第二巻、華麗に登場!
 金髪ドリルって一般用語なんでしょうか。
 そんなことありませんよね。
 あらすじから読者ターゲット絞りすぎ。

 というわけで、今回は吸血鬼メインといっても差し支えない比率で吸血鬼登場します。
 1巻に出てきた吸血鬼イリーナに加えて、さらに1人、タイプの違う吸血鬼が登場。金髪ドリル。
 微妙にしんみりするような話も吸血鬼絡みで出てきます。イリーナがこの国に来た理由とか、先代との関係とか。

 文体&作風と自分のフィーリングが合っているのか、ラノベ読んでるー! って感じで単純に楽しいです。
 ちょろちょろ出てくるヲタ向け小ネタがわざとらしいんだけど、ついニヤリ。でもこれって10年後くらいに読んだら何を指し示しているネタなのか思い出せない気がします。無論思い出せなくてもストーリーを追う上では何ら差し支えありませんけどね。
 この作品に限らず、ノリでそういう小ネタを挟んでくるところがラノベの楽しいところであり、ラノベの賞味期限の短さの原因のひとつでもあり、でも考えてみたら普通の文芸作品でも時事ネタ絡みも同じようなものかしら。

 2巻読み終わって、さぁ3巻! と思ったら見当たらない。4巻はある。
 どうやら3巻を買い損ねているようです。データ登録作業までしておいて今まで気づかないなんて。
 しかも近所の本屋に在庫無いし。
 こんな理由でお預けを食らうとは……。

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