吸血鬼の手帖

吸血鬼の館††幻想館†† 管理人"悠貴"による吸血鬼関連作品感想手帖。
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† 月下の誓い1

作者:SALADA
発売:秋田書店 ボニータコミックス
初版:2006年05月15日
価格:390
頁数:191
 畑近くの古い洋館に住む、イシュアに突然プロポーズされてしまったまりあ。
 だけど彼は牙のない吸血鬼だった!
 まりあの愛が得られれば牙が生えてくるらしいのだけれど…!?
 人の血を飲む事をよしとせず特殊なワインで渇きを癒す吸血鬼と、その吸血鬼にプロポーズされちゃった女の子のラブストーリー。シリアス多目ちょいコメディ。

 漫画ばっかりで吸血鬼小説を今まで読んだことが無いとか、小説はラノベしか読んでないとか、あるいは運悪く絶版・品薄で昔の本が手に入れられないとか、そういうのってあると思うんだよね。
 だから吸血鬼本を探すにしても、最近の本がメインになるのは至極当然。
 そういう人が読んだら普通に楽しめると思います。余計なツッコミを考えなければ普通に面白いです。
 ストーリーも絵もそれ程悪くはない。
 ところどころ由貴香織里をトレースした印象があるのは否めないけど。イシュアの妹、シェーンのあたりがちと顕著。……にはとりあえず目を瞑ろう。うん。
 ほんとに、ヲタ的思考を持たずに読めば面白いと思います。

 んでまぁそう言いつつも、余計なツッコミを入れてしまうのがヲタなわけでして。
 さぁいくぞいろいろ思うところ。

 第1話を読んだところで「ああ、もしかしたらこの作者フィーヴァードリーム好きかもしれないなぁ」くらいの感想。
 あくまで「もしかしたら」程度でした。ワインで生きるって設定はフィーヴァードリームに限らないし。単に私がフィーヴァードリームをバイブルと思っているだけでな!
 そのまま読み進めてもうなんと言ったらよいやら。
 設定(not物語)が8割~9割くらい被っている気がするので、フィーヴァードリーム読んでる人がこの漫画読むと吹くと思う、多分。
 被ってないのは「愛を得られれば牙が生える」云々のとこくらいかなぁ。あとは吸血行為で仲間を増やせるか否か
 イシュアって名前もジョシュアに似すぎだってばさ!
 ジョシュア→イシュア、アブナー→まりあ、な感じ。
 フィーヴァードリームで腐女子妄想、そのままじゃまずいから男女のラブストーリーに変換して、プロットの一番大事な幹の部分はそのままに、枝ぶりを変えて一見違う木にしましたってとこか。
「血の渇きから解き放つ伝説の王」
 とか出てきた日にはマジ吹いた。その後豪華客船でワインを拒否する強硬派と対決! でさらに吹いた。
 ここまでくるとわざとやってるとしか思えないので、是非ともあとがきあたりでフィーヴァードリームの名前を出して欲しかったな。
 これが偶然だったらそれはそれで凄いや。

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