吸血鬼の手帖

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† クリムゾンクロス-死が二人を分かつまで

原作:前田栄
作者:ねぎしきょうこ
発売:新書館 ウィングス・コミックス
初版:2006年05月10日
価格:550
頁数:208
 嘲笑に歪んだ唇から、真珠色の牙がのぞく。
 血に塗れた牙から深紅の雫が滴り、カールの額に血の洗礼を施す。

 幼いカールが、ヘルシングになって初めて見たのは、その光景だった。
 その時逃がした、旧く禍々しき吸血鬼、名はエリオット。
 彼を追い、倒すことだけがカールの願いだった。
 しかし永遠の命に倦んだエリオットは残酷な遊戯をカールに仕掛ける。
「そう――追うがいい。私を憎んで。死が二人を分かつまで」

 ねぎしきょうこが描く、ノイエ・ヴァンピリズム・ジェレンド!!
 なかなかようござんした。

 確か最初は2006年2月下旬発売予定で、タイトルは『死が二人を分かつまで-overture-』
 その後何故かどんどこ延期され、出るやら出ないやらわからぬまま、本屋の新刊リストにも載ってねぇよ! 状態で見失っていたら、どうやらいつの間にか発売されていた模様。
 タイトルも『クリムゾンクロス-死が二人を分かつまで』に変わっていました。

 まさに永遠の追いかけっこの序章(overture)という感じ。
 永遠の命ゆえに退屈しきっている吸血鬼と、神様にすがり続ける吸血鬼の対比がいいです。
 己の唱える聖句で己の喉を焼きながらも、神に祈り仇敵である吸血鬼を屠ろうとする元ハンター、って設定だけでもかなり萌え&燃え。

 雑誌は基本的に買わないのでコミックス待ちしていたんですが、これで心置きなく買い置きしておいた小説版に手を出せます。

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