† クリムゾンクロス-死が二人を分かつまで
嘲笑に歪んだ唇から、真珠色の牙がのぞく。
血に塗れた牙から深紅の雫が滴り、カールの額に血の洗礼を施す。
幼いカールが、ヘルシングになって初めて見たのは、その光景だった。
その時逃がした、旧く禍々しき吸血鬼、名はエリオット。
彼を追い、倒すことだけがカールの願いだった。
しかし永遠の命に倦んだエリオットは残酷な遊戯をカールに仕掛ける。
「そう――追うがいい。私を憎んで。死が二人を分かつまで」
ねぎしきょうこが描く、ノイエ・ヴァンピリズム・ジェレンド!!
確か最初は2006年2月下旬発売予定で、タイトルは『死が二人を分かつまで-overture-』
その後何故かどんどこ延期され、出るやら出ないやらわからぬまま、本屋の新刊リストにも載ってねぇよ! 状態で見失っていたら、どうやらいつの間にか発売されていた模様。
タイトルも『クリムゾンクロス-死が二人を分かつまで』に変わっていました。
まさに永遠の追いかけっこの序章(overture)という感じ。
永遠の命ゆえに退屈しきっている吸血鬼と、神様にすがり続ける吸血鬼の対比がいいです。
己の唱える聖句で己の喉を焼きながらも、神に祈り仇敵である吸血鬼を屠ろうとする元ハンター、って設定だけでもかなり萌え&燃え。
雑誌は基本的に買わないのでコミックス待ちしていたんですが、これで心置きなく買い置きしておいた小説版に手を出せます。