吸血鬼の手帖

吸血鬼の館††幻想館†† 管理人"悠貴"による吸血鬼関連作品感想手帖。
[全掲載作品50音] [カテゴリ別50音] [発売日昇順] [発売日降順] [掲載日降順] [ルーマニア旅行記]


« ブラッドレイン | メイン | クリムゾンクロス-死が二人を分かつまで »

† マキゾエホリック Case2:大邪神という名の記号

作者:東亮太
表紙:Nino
イラスト:須貝美華
発売:角川書店 角川スニーカー文庫
初版:2006年05月01日
価格:552
頁数:334
 クラスメイトは、巫女や妹、魔法少女に電波、ハーレムから吸血鬼まで――彼らが巻き起こすありえない連続事件を「同級生すべてを記号化する男」灘英斗とともに解決し、なんとか1年乙組に転入した高浪藍子。
 なのに今度は灘への相談窓口と勘違いされ「復活する大邪神を倒して!」と依頼する生徒がやって来てしまい!?
 図書館に眠るオカルト本、校庭に放置された巨大ロボット、そして《黒幕》。
 前代未聞の事件に再び藍子は巻き込まれる!!
 吸血鬼メインではありません。

 それほど大々的活躍をしているわけではないのに、今回見事に表紙をかっさらった“帷子ミリル”が吸血鬼キャラ。一応1巻から出てきているのですが、まともに台詞があるのは2巻から。

 ラノベなどによく出てくるヒーロー、ヒロイン、敵役、秘密結社、小道具、諸々全て1作品にぶち込んでかき混ぜたら一体どうなるのか!? という実験作品。だよね? 言うなれば「混沌としたネギま!」みたいな……。
 とにかく登場人物が多く、クラスメイト32名全員が何らかの特徴を持っています。勿論1冊の間に全員が活躍するわけではないので、現時点ではよくわからないキャラもいるのですが。
 1巻の時点では本当にもうてんやわんや上へ下への大騒ぎ、ハチャメチャ通り過ぎてグチャグチャな様相を呈していたんですが、2巻まで読み進めたら慣れました。
 世界観を掴むのに苦労するんですよ、最初。
 でも考えてみたらこの本に世界観など無い!
 だってごった煮なんだもの。何でもありなんだもの。
 グチャグチャこそが世界観。そう飲み込めたら後は結構サクサク読めます。

 今回そこそこ出てくるとはいえあまり活躍って感じでもないので、次巻以降の帷子ミリル嬢の出番に期待。

関連するエントリー

コメント・トラックバックはご自由に。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.vampyre.jp/mt/mt-tb.cgi/244

トラックバック

» マキゾエホリック Case2 from ライトノベルっていいね
マキゾエホリック Case2:大邪神という名の記号 著者 東亮太 イラスト Nino レーベル 角川スニーカー文庫  この展開は予... [Read More]

» [東亮太] マキゾエホリック Case2: 大邪神という名の記号 from booklines.net
ロボット同士の戦いを、巫女を使って治めたものの校舎の一部が損害した次の日。 図書委員である高浪藍子のもとへ隣のクラスの鈴木さんが訪れて言う。 自分の前世は... [Read More]

コメントする