吸血鬼の手帖

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† トーテム[完全版](上)

原題:The Totem
作者:デイヴィッド・マレル(David Morrell)
訳者:公手成幸
表紙:松山ゆう
発売:東京創元社 創元推理文庫
初版:2006年03月24日
原語版初版:1979
価格:940
頁数:375
 噛み裂かれた雄牛の死骸。その検死にあたった老獣医師の謎の急死。雄牛と同様に惨殺された男……地方都市ポッターズフィールドで連続する怪事件に翻弄される警察署長スローター。
 かつてこの街でヒッピーたちに君臨したカリスマ、クイラーの足跡を追う雑誌記者ダンラップが、コミューン跡の廃墟で見たのは……?
 改変と短縮を余儀なくされたマレルの代表作が完全版で復活する!
 まず出だしが全く違うところで吃驚。
 名前は同じでも人物設定・関係が違うところでまた吃驚。
 作品が発表された順番からすると真逆になりますが、「小説(完全版)を映画化してさらにそれを小説化(旧版)」したらこのくらい変わるかな、ってくらいの変わりっぷり。
 よくあるじゃないですか、映画化されたらキャラの関係が違ったとか、職業や何やらの設定がが違ったとか、出てこないキャラがいたとか、好きなシーンがカットされて影も形も無かったとか。
 まさにそれ。時系列がひっくり返っているけど。

 完全版の方が旧版より人物描写多目、エピソード多目で読み応えあります。
 ただ、ページ数が倍増しているだけあって、スピード感は旧版が上でした。

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