吸血鬼の手帖

吸血鬼の館††幻想館†† 管理人"悠貴"による吸血鬼関連作品感想手帖。
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† スイートホームスイート1-世界で一番いらない遺産

作者:佐々原史雄
イラスト:カヅキレン
発売:エンターブレイン ファミ通文庫
初版:2006年03月10日
価格:580
頁数:284
 来る薔薇色の大学生活に胸躍らせ卒業式を終えた戸丸一彦を待ち受けていたのは、黒塗りのベンツとありえない展開だった!
「えっ、俺の曾祖父が外人? で、とある小国の大領主さま!?」
 呆然とする一彦をよそに、危篤の曾祖父に会うため旅立ちの手はずは整えられ――降り立った異国の地では、さらに驚愕の事実が彼を待ち構えていた!! 曾祖父の死、広島弁を喋る一つ違いの「曾祖母」、遺産相続、そして……。
 波乱万丈ファンタジック・ホームコメディ開幕!
 吸血鬼メインではありません。

 ヒロイン(?)が広島弁なのは、理由付けがきちんと提示されているとはいえ違和感がっ!
 広島弁である必然性ってあるのかっ!
 いや、キャラの特徴付けとしては必要あるんだろうけどっ!
 ……と思いながら前半読んでいたのに、後半読む頃にはすっかり馴染んでいるこの恐ろしさ。

 古の契約によりモンスターを庇護し、モンスターに庇護される国のお話。と書くとファンタジーっぽいけど、舞台は現代欧州(+ちょっと日本)です。国自体は架空の国だけど世界設定自体は我々の住む現代という。
 主人公はつい昨日までごくごく平凡な学生生活を送っていたのに、ある日突然自分がその一風変わった小国の大公爵の血を引く最後の一人だと知らされ、国に連行されちゃったからさあ大変! どたばたコメディ+ちょっとシリアス。
 大公爵のお城に住みついている吸血鬼がレギュラーキャラとして出てきます。
 いいなー、こんな国あるなら住みたいなー。

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