† 百年の満月4
リュシアンの母・美しいオルタンスの亡骸を葬るため、ヴィクトルの故郷から彼の同族たちがやって来た。
年を経た深いまなざしを持つ少女エヴァと、ルビーの瞳に激情を秘めた青年ナーダシュ。
不老不死のリデリク・ナダリ――吸血鬼――。
ニゲラの花に囲まれた愛するオルタンスに、リュシアンとヴィクトルは、永遠の別れを告げる……。
美しいヴァイオリンの響きとともに、物語は幕を閉じる!!
« 魔月館奇譚2 | メイン | chocolate-三原ミツカズ作品集- »
リュシアンの母・美しいオルタンスの亡骸を葬るため、ヴィクトルの故郷から彼の同族たちがやって来た。
年を経た深いまなざしを持つ少女エヴァと、ルビーの瞳に激情を秘めた青年ナーダシュ。
不老不死のリデリク・ナダリ――吸血鬼――。
ニゲラの花に囲まれた愛するオルタンスに、リュシアンとヴィクトルは、永遠の別れを告げる……。
美しいヴァイオリンの響きとともに、物語は幕を閉じる!!
最終巻だから仕方ないといえば仕方ないのだろうけども、とにかく全力で「まとめ」に入っているのが読んでいてありありと伝わってくるのですよ……。
「1冊まるまる壮大なプロローグ」っていうのはよくある感覚なんですが、「1冊まるまるエピローグ」はあまり記憶に無いです。
悪霊王のその後はどうなったとか、なんかまだまだ書けそうな部分いっぱいあると思ったんですが、やはりこれは大人の事情ってやつ?
広げきった風呂敷を綺麗に閉じたけど荷物こぼれました、って感じでした。
2~3巻で気持ちが盛り上がった分、ちょっと残念なのは否めないです。
トランシルヴァニア云々が出てきたりして、最後まで吸血鬼モノの王道を押さえる精神は偉いと思うのです。最近の吸血鬼モノって捻った設定多いから。