吸血鬼の手帖

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† BLACK BLOOD BROTHERS 2 -特区鳴動-

作者:あざの耕平
イラスト:草河遊也
発売:富士見書房 富士見ファンタジア文庫
初版:2004年12月25日
価格:580
頁数:334
 漆黒の夜に刻まれた、赤い――赤い姿。調停員・葛城ミミコは、彼から芽を離せなかった。だって、笑っていたから。
『銀刀』を片手に、同族の血に染まり。牙をむき、吸血鬼そのものの姿で
「これはデモンストレーションなんです」
 ジローは優しく微笑んだのだ。
 間違ってる――と、叫ぶことは簡単だった。けれど。ミミコにはわかった。もう、何を言っても、彼に届かない。
 人間と吸血鬼が共存する世界で唯一の場所・特区。だが吸血鬼の兄弟・望月ジローとコタロウの上陸で、平穏は破られた。香港聖戦の英雄・ジローを巡り動き出す、策謀の数々。人間と生きることを望むジローは、ある決断を下すのだが!?
 過去の因縁と現在の思惑が、未来を揺るがす! 新感覚吸血鬼ストーリー!!
 シリーズ途中まで読んでいたはずなんですが、かな~り内容が記憶から飛んでしまったので1巻から再読しました……。
 連続して読んで『BBB』と『ヴぁんぷ!』ってどこか似てるよねと再確認。あと開始時期は少し遅れるけど、漫画『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』も同系統の香り。
 で、2巻読了。
 これは読んだはず。ゼルマンの描写についての記憶あるし。
 でも後半全然覚えてないとかどれだけ忘れっぽいのかorz

 久しぶりに読んだら、最初に読んだ時より面白く感じました。
 1巻に対する自分のレビュー見たら★が3つだったんですが、今だったら4つ付けてる。多分。
 あの当時、自分の中での基準が高かったのか、年を取って感じ方が変わったのかはてさて。最近、評価甘めになっている自覚はある(ハズレ引く回数が低いと、ちょっとした当たりでも大当たりに感じるから怖い)ので前者の可能性も高いですが、後者の可能性も捨てきれないしなぁ。
 何にせよ、1巻含め面白かったです。
 読んでいる最中に「裏で設定煮詰めてあるんだろうな」って感じる本は、だいたい読んでいて楽しいですよね。
 煮詰めすぎて作者本人にも出し方がわからなくなってこんがらがっている本は別ですが。

 2巻はものすごく気になるところで終わっているので、どうせなのでこのままシリーズぶっ通しで読みなおそうかと。
 一体何巻まで読んだんだったかな……。

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