吸血鬼の手帖

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† 百年の満月3

作者:たかもり諫也
イラスト:黒井貴也
発売:新書館 ウィングス文庫
初版:2004年05月25日
価格:630
頁数:318
 その女性の噂は聞こえていた。だが実際に目の当たりにした時、ヴィクトルもリュシアンも思わず目を瞠った。
 リュシアンの亡き母・オルタンス……かつてヴィクトルが愛した美しいオルタンスに瓜二つだったのだ!!
 リュシアン以上に衝撃を受けるヴィクトル。だが、彼には確信があった。これが、いかなる悪意の為せる業であるのかを――。

 新展開でおくる、絢爛豪華な19世紀末、パリのノワール・ロマネスク!!
 作者、微妙に改名。シリーズの途中で変わると、並べて書いた時違和感ありますね。

 巻が進むごとにじりじり面白くなってきて、3巻読み終わった時には、「全4巻ってことはもう次の巻でおしまいじゃないか!」と残念になるほどで。
 ぶっちゃけ1巻読んだ時はここまでハマるとは思わなかったです。とんだ誤算だ。
 最初は気になっていたリュシアンの子供っぽさと、ヴィクトルのリュシアンに対する猫っ可愛がりっぷりも、この2人は擬似親子、あるいは祖父と孫、くらいに認識するようになったら、すとんと違和感なくなりました。大人の男同士と思って読むからいけなかっただけだったのね。
 下手に「この作者最近吸血鬼モノのBL書いてる人だ」と先に認識してしまっていたのも良くなかったのかも。
 積んでるBL作品の方もそろそろ読んでみようかしら。

# 1巻からずっとそうなんだけど、挿絵を見るたびにリュシアンが藍川さとるの『純情えれきてる』の竜ヶ崎に見えてしまう私の目はどうしたらいいのか。あっちは物凄いコメディなのに。

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