吸血鬼の手帖

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† ヴァムピール・アリトス 丘の上の愚者

作者:榎田尤利
イラスト:あんどうよしき&天野翔
発売:角川書店 角川ビーンズ文庫
初版:2003年06月01日
価格:495
頁数:254
 見木優人(みきゆうと)の前に現れた変態美形さんは、嬉しそうにこう言った。「さあ姫、瞼を上げて、その瞳を見せておくれ」(姫言うな!)このタダゴトでない美男は裏戸幸夜(うらどさちや)。真の名をアリトスという。訳あって女装の憂き目にあっていた優人を女の子と間違えた彼は、“見木”の血を継ぐ者に求婚しに来たというのだが。……おいちょっと待て。つか、あんた誰!? は? 吸血鬼ぃ(ヴァムピール)!?
 爆笑&ホロリの究極モンスター・ストーリー、ついに登場。
 ほんのりボーイズラブ風味です。嫌いな人は要注意。

 《ヴァムピール・アリトス》第1弾。
 表紙見て、「ボーイズ・ラブか!?」と構えたのですが、そうでもありませんでした。
 主人公が男子高生で、それにまとわりつく吸血鬼も男なんでほんのり雰囲気だけでもサブイボ出ますくらい嫌いな人は読んだらダメだと思いますが、今のところボーイズ・ラブな表現は無しで。アリトス自身「異性愛者だ」と断言してますし。
 まぁ、吸血シーンをどう取るかは微妙なところなんですが。男同士の吸血シーンなんて見たくねぇ! と言われてしまえばそれまでよ、っと。ここは好みの問題で。
 一応巨乳女吸血鬼も出てきます。しかも看護婦。
 話自体はそこそこ面白かったです。吸血鬼のアリトスが何故か納豆好きだったりと、微妙なギャグ(?)もありますが、高校生の友情話とか青春だなぁって感じで。
 ギャグとシリアスの狭間にはまっているような中途半端な感じがするのがちょっと残念かな。

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