吸血鬼の手帖

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† ヴァンパイアラプソディー

作者:ひらいたかこ&磯田和一
発売:東京創元社 新ヨーロッパ・イラスト紀行2
初版:2003年05月30日
価格:1,600
頁数:127
 成田からチューリッヒへ。チューリッヒからの旅は全て鉄道で、ダルツブルク→ウィーン→プラハ。そして、ドラキュラゆかりのルーマイアはトランシルヴァニア地方のシギショアラ→ブラショフ→シビウ→ティミショアラへのヴァンパイアの旅。
 帰路は、ブダペスト→ウィーン→インスブルック(ここもドラキュラの肖像画を求め)へと、もちろんドラキュラのみならず、オーストリアや東欧のボヘミアン・ムードを求めておなじみコンビが駆け回った、ハードな旅の記録です。
収録
1.ザルツブルク
2.ウィーン
3.プラハ
4.シギショアラ
5.ブラショフ
6.シビウ
7.ティミショアラ
8.ブダペスト
9.インスブルック
 写真よりもスケッチが多目。文章も前書や後書以外は全て手書き文字。
 街中でスケッチ中の著者の写真も載っているんですが、さすがに全部リアルタイムでスケッチしたってわけじゃないよね……?
 ドラキュラQ&Aコーナーでドラキュラの残虐さが病気の一言で締められてるのがちょっと哀しい。

 読んでいると比較的行き当たりばったり感の漂う旅で、多分専属ガイド無しでルーマニアを旅したらこんな感じなんだろうなぁと、実際ルーマニアに行ってきた後で読み返して思いました。
 ルーマニアに行く予定がある人なら、事前に読んでも良さそうです。ガイド本として読むほど詳しくは無いですが、あちらの雰囲気が伝わってきます。
「子供にお金せびられた」とか、旅の裏側部分も描かれています。

 著者の片割れ“ひらいたかこ”さんは、《ちびっこ吸血鬼》シリーズの挿絵の方らしいのですが、これまだ読んだ事ないんですよね……。

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