吸血鬼の手帖

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† 闇の果ての光

原題:The Light at the End
作者:ジョン・スキップ&クレイグ・スペクター(John Skipp & Craig Spector)
訳者:加藤洋子
発売:文藝春秋 文春文庫
初版:2003年01月10日
価格:829
頁数:531
 昼も暗闇に閉ざされたニューヨークの地下鉄構内。そこで連続する惨殺事件――だが犯人の正体を知る者はわずかだ。そいつの名前はルーディ、憎悪と鬱屈に満たされた若者。吸血鬼の牙が彼を血に飢えた悪鬼に変えた。街を鮮血色に塗りつぶすルーディを狩るべく、彼を知る者たちが立ち上がる。強烈な疾走感で圧倒する吸血鬼ホラー。
 分類はスプラッタ・パンクなので、グロいの嫌いな人はやめましょう。猟奇殺人系です。吸血鬼に耽美さを期待する人は読んでから文句を言わないように。
 アメリカンなヲタクが地下鉄に吸血鬼が潜んでいることに気づいてさぁ狩りを始めましょう! で本気で実行に移しちゃった、というお話です。D&D(TRPG)のノリでダンジョンならぬ地下鉄攻略。とは言っても地下鉄だけが舞台ではなく、ちゃっかり地上も徘徊。
 冗談抜きでメインの登場人物が皆ヲタク。ホラーヲタにTRPGヲタにとヲタク大活躍です。
 最後まで読むとタイトル「闇の果ての光/The Light at the End」の意味がわかります。確かに紛うことなく闇の果ての光。

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