† TRUE LOVE 凍て蝶の春
この作品にはボーイズラブ要素が含まれている可能性があります
君は、甘い味がする……
歯科医の加納の元に、ひとりの男が訪れた。漆黒のコートに長躯を包んだ男の、端整すぎる顔立ち。独特の存在感には、畏怖の念すら覚える。検診を求めるその男は、安土と名のった。時間外ではあるが受診する加納。だが、ふとした不手際から男が豹変する。
突然の貪るような口づけ。獣を思わせるその仕種に捕らわれて、逃げることもできない。男は言った。「私なりのやり方で愛してあげよう……」そして加納は、首筋に冷たい接吻を与えられ、歓喜の牙で奪われるのだ――。
うーん、あまり吸血鬼である必然性はないような。吸血シーンも少なめだしなぁ。
あとは安土がなんでこんなに金持ちなのかとか、そもそもどうやって稼いでいるのかとか、素朴な疑問が残ってしまい。そんなことは気にせずシチュエーションを楽しめばいいのでしょうが。それとも読み飛ばしたかな、私。しかし確認のために再読するのもちょっと億劫。
……ぶっちゃけオチがあんまり好みじゃなかっただけなんですが。
続編というかアナザーストーリーということで『聖者は夜に沈む TRUE LOVE another』というのが出ています。