吸血鬼の手帖

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† 魔法の地図はいわくつき!

原題:Myth-ing Persons
作者:ロバート・アスプリン(Robert Asprin)
訳者:矢口悟
イラスト:水玉螢之丞
発売:早川書房 ハヤカワ文庫FT
初版:2002年09月30日
原語版初版:1984
価格:660
頁数:308
 スキーヴがまだ見習い魔術師だった頃のお話。
 退屈気味のスキーヴは、乞食から売りつけられた宝の地図をちらつかせ、巧みにオゥズを次元旅行へ誘い出す。
 目指すお宝は<黄金の牛>! と意気込んだのもつかの間、謎だらけの地図のせいで右往左往。
 そんな彼らをとある次元で待ち受けていたのは謎の美女グレンダだった。
 初対面で「あなたって本当に特別な人ね」なんて言われ、もう骨抜き状態のスキーヴに緊急事態発生!
 吸血鬼メインのシリーズではありません。

 マジカルランドシリーズ第11巻。
 10巻が非情に「続きが気になる!」ところで終わっているまま中断し、ようやく再開に漕ぎ着けた11巻。10巻の続きかと思いきや、筆慣らしのための番外編ときたもんで。
 時間設定がかなり遡ったこの番外編、10巻あたりになるとスキーヴも随分立派に成長しているので、それと比べるとまだまだ「小僧」って感じの懐かしいスキーヴの姿が見られます。

 で、今回は5巻に出てくる吸血鬼よりも「饗宴」という言葉が似合いそうな吸血鬼が登場。
 ただし、5巻とは別の意味で一般的な吸血鬼像を裏切りまくる吸血鬼です。
 この吸血鬼の餌にはなりたくないわ~、なんとなく。

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