吸血鬼の手帖

吸血鬼の館††幻想館†† 管理人"悠貴"による吸血鬼関連作品感想手帖。
[全掲載作品50音] [カテゴリ別50音] [発売日昇順] [発売日降順] [掲載日降順] [ルーマニア旅行記]


« スウィート・ブラッド | メイン | 千年の雪 »

† 星の国のアリス

作者:田中啓文
表紙:藤原ヨウコウ
発売:祥伝社 400円文庫
初版:2001年11月10日
価格:381
頁数:147
 十六歳のアリスが乗った宇宙船<迦魅羅>(かみら)号。地球を出航直後、密航者の死体が発見された。しかも、体内の血液をすべて抜かれて……。乗客・乗務員は合計七人。乗船するはずだったドラキュラ伯爵の子孫の姿が何故か見当たらない。ひょっとして、すでに乗員の一人にとり憑いているのでは? 孤絶した宇宙に伝説の恐怖が甦る、希代の吸血鬼SFにしてミステリー!
 祥伝社400円文庫でテーマ競作「吸血鬼」3作品が同時発売されました。、『スウィート・ブラッド』(ホラー/高瀬美恵)、『Vヴィレッジの殺人』(ミステリー/柴田よしき)、そしてこの『星の国のアリス』(SF)です。

 テーマ競作「吸血鬼」ということで表紙にも吸血鬼の文字があるし、帯にもドラキュラ伯爵の文字があるしで、読む前から吸血鬼が出てくるとわかって読んだわけですが、見事に裏をかかれました。そうか、そういう吸血鬼もありなんだ。
 裏表紙の説明にもあるように、SFだけれどミステリーとしても読めます。最後はちょっとホラーも入っているかも。
 ちょっと表現がグロい部分があるのとオチがオチなんで、吸血鬼物に耽美を求める人にはあまりお薦めできませんが、私は十分楽しめました。

関連するエントリー

コメント・トラックバックはご自由に。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.vampyre.jp/mt/mt-tb.cgi/110

コメントする