† 星の国のアリス
十六歳のアリスが乗った宇宙船<迦魅羅>(かみら)号。地球を出航直後、密航者の死体が発見された。しかも、体内の血液をすべて抜かれて……。乗客・乗務員は合計七人。乗船するはずだったドラキュラ伯爵の子孫の姿が何故か見当たらない。ひょっとして、すでに乗員の一人にとり憑いているのでは? 孤絶した宇宙に伝説の恐怖が甦る、希代の吸血鬼SFにしてミステリー!
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十六歳のアリスが乗った宇宙船<迦魅羅>(かみら)号。地球を出航直後、密航者の死体が発見された。しかも、体内の血液をすべて抜かれて……。乗客・乗務員は合計七人。乗船するはずだったドラキュラ伯爵の子孫の姿が何故か見当たらない。ひょっとして、すでに乗員の一人にとり憑いているのでは? 孤絶した宇宙に伝説の恐怖が甦る、希代の吸血鬼SFにしてミステリー!
テーマ競作「吸血鬼」ということで表紙にも吸血鬼の文字があるし、帯にもドラキュラ伯爵の文字があるしで、読む前から吸血鬼が出てくるとわかって読んだわけですが、見事に裏をかかれました。そうか、そういう吸血鬼もありなんだ。
裏表紙の説明にもあるように、SFだけれどミステリーとしても読めます。最後はちょっとホラーも入っているかも。
ちょっと表現がグロい部分があるのとオチがオチなんで、吸血鬼物に耽美を求める人にはあまりお薦めできませんが、私は十分楽しめました。