† スウィート・ブラッド
「神様はけっして助けてくれない!」二十七歳の平凡な主婦・佐代子は、コンビニで働く憧れの青年によって吸血鬼の仲間にされた。しかも夫は傷を受けて失踪。やがて吸血鬼になるための残酷でおぞましい儀式を受け、ようやく青年との甘い同棲生活を送る。ところが、幸せの絶頂を打ち砕く恐るべき事態が……!
吸血鬼小説に新たな地平を拓く、愛と恐怖の物語!
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「神様はけっして助けてくれない!」二十七歳の平凡な主婦・佐代子は、コンビニで働く憧れの青年によって吸血鬼の仲間にされた。しかも夫は傷を受けて失踪。やがて吸血鬼になるための残酷でおぞましい儀式を受け、ようやく青年との甘い同棲生活を送る。ところが、幸せの絶頂を打ち砕く恐るべき事態が……!
吸血鬼小説に新たな地平を拓く、愛と恐怖の物語!
普通の主婦が突然吸血鬼として生きることになったら?
最初は拒むものの、やがて吸血鬼として新たな人生(?)を生きる道を選び、美青年との幸せな同棲生活が始まる。そんな風な流れの小説ですが、その甘い生活と、最後に主人公につきつけられる現実の落差が素敵です。吸血鬼好きにとってのこのラストシーンは複雑な思いを感じさせられるものかもしれません。
裏表紙の説明だと憧れの美青年が主人公の佐代子を噛んだような表現になっていますが、実際の内容だとちょっと違っていました。
スウィート・ブラッドの世界の吸血鬼の掟は、人間を襲ってはいけない、もし襲ったらその相手を必ず殺す、仲間の数は七人、その数はそれ以上でもそれ以下でもいけないというもの。そして、その弱点は太陽でも杭でもなく、「目」 目を潰されない限り死なないという面白いものです。