吸血鬼の手帖

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† ヴァンパイア・ジャンクション

原題:Vampire Junction
作者:S・P・ソムトウ(S.P.Somtow)
訳者:金子浩
表紙:ひろき真冬
発売:東京創元社 創元推理文庫
初版:2001年09月28日
価格:1,260
頁数:626
 天使のような声で歌うヒット曲『ヴァンパイア・ジャンクショ』で、世界じゅうのティーンエイジャーを虜にした12歳の美少年ティミー。だがその実体は、みずからの歌そのままの吸血鬼。死の恩寵さえも得られず、ただひとり二千年もの夜を旅してきた。渇きを癒す血を、失われた過去を、そして安らぎを求めて……。永遠の少年が物語る血の遍歴。伝説のロック・ホラー、ついに登場!
 ロック界のスーパースターにして、その正体は吸血鬼。と来るとどうしてもアン・ライスの『ヴァンパイア・レスタト』を連想してしまうと思いますが、ソムトウの『ヴァンパイア・ジャンクション』(1984)の方が『ヴァンパイア・レスタト』(1985)より1年早く発表されています。
 話の主軸はヴァンパイアであるティミー・ヴァレンタインの自分探しといった感じで。
 自分探し→精神分析ということで、ユング心理学がそこらかしこに出てきます。アニマやアニムスといった用語の意味を知っていると首を傾げずにすむかと。私は読み始めて途中で気になって気になってしょうがなくなり、うすーいユングの入門書を買ってきてしまいました……。(それでもわからなかったのは秘密。)
 続編がありますが、翻訳予定があるのかどうかは不明です。

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