吸血鬼の手帖

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† 僕の血を吸わないで アクシデントはマキシマム

作者:阿智太郎
イラスト:宮須弥
発売:メディアワークス 電撃文庫
初版:1999年07月25日
価格:550
頁数:283
 吸血鬼狩り集団ブラックウイナーのボス、ドクターアラキが、ジルとサフィーを抹殺するために自ら前原町にやってきた。森写歩郎たちの前に現れた彼の正体は、なんと史上最強の吸血鬼。圧倒的な力でジルとサフィーに襲いかかる! さようなら森写歩郎、さようなら……!? モンドーやスッグルナック、漆野にクラレンスなど、キャラクター総出演で贈るクライマックス。辰太郎にいたっては結婚までしてしまうオトボケぶり!?
  人気シリーズ『僕の血を吸わないで』感動の完結篇。それでも笑ってもらいます!
 《僕の血を吸わないで》第5弾。

 自分でも何年積んでるんだよと突っ込みたい。
 しかも最終巻だけ積んでいたので、読みながら「誰だっけこれ? ……あ~、あのキャラか」状態。
 何故このタイミングで積読の山から発掘したかと言えば、阿智太郎の最新刊が『血吸村へようこそ』なんていう吸血鬼モノで、さすがにそっちを読む前にこっちを読んでしまわないとダメだろうなと。
 このタイミングを逃したら、両方また年単位で積みかねないし。
 発掘&奥付見たら1999年発売になっていて、さすがにちょっと反省しました。10年て。
 シリーズ途中で積むの本当になんとかしないと……。

 久々に読んだら「やっぱり阿呆だな!」という感想。
 若干滑り気味のコメディ路線。多分、わざと滑らせるところまで含めてコメディ。多分。
 普通なら格好良いはずの戦闘シーンを「省略」で済ませたり、あえてダサい格好をさせてみたりですからね。
 文体も、飾らない文章と言えば聞こえは良さそうですが、とにかく簡潔。極端に言えば、丁寧に書いたプロットって感じ。
 けど、このストーリーとネタを凝った文章で書かれたら逆に気持ち悪いので、これはこれでいいんじゃないかと思います。

 人間である主人公と、吸血鬼であるヒロインがどういう風にむすばれるのかという部分においては、二転三転する持って行き方で、結構楽しめました。

 文章はアレなんですけどね!

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