吸血鬼の館††幻想館†† 管理人"悠貴"による吸血鬼関連作品感想手帖。
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[ルーマニア旅行記]
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作者:清水正晴
発売:現代書館
初版:1997年04月30日
価格:3,000
頁数:317
ヴラドは人質や亡命という苛烈な生涯のなかで、ひたすら荒野の風景をみつめてきた。ヴラドのぶきみなほどにおおきく見ひらかれて青く澄んだ瞳のなかにうつる祖国ワラキアのゆたかにひろがる草原地帯は、彼の心のなかではhてしない荒野だった。生きものの気配もない烈風ふきすさぶすさまじい荒野を、彼はじっとみつめつづけるしかなかった。イコンを棄ててその荒野を流亡しながら、ヴラドは自分にむけて問いつづける。この荒野に、聖霊はあるか、神はおわしますのか。そしてまた、荒野に呻吟するこのヴラドの耳に、クルテア・デ・アルジェシュ大主教聖座教会の鐘の音は聞こえたのだろうか。(本書「暗殺」より)
作者:古橋秀之
イラスト:雨宮慶太
発売:メディアワークス 電撃文庫
初版:1997年04月25日
価格:490
頁数:228
ブラックロッド──公安局・魔導特捜官。精神拘束(ゲアス)により全ての感情を封印した彼に表情はない。まるで死人の顔。
ヴァージニア9──降魔局・妖術技官(ウィッチクラフト・オフィサー)。黄色い外套をはおった少女。だが、侮る事は禁物だ。彼女は魔女の分身なのだから。
ビリー・ロン──探偵業をなりわいとする気さくな青年。人なつっこい笑顔にには、だが“牙”がある。
ゼン・ランドー──3つの都市を奈落堕(フォールダウン)させた隻眼の男。その正体は人か魔か……。
第2回電撃ゲーム小説大賞で<大賞>を受賞した異色作。異形の町ケイオス・ヘキサが今文庫に出現する。