吸血鬼の手帖

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† ヴァンパイア1

作者:高橋由紀
発売:白泉社 花とゆめコミックス
初版:1996年02月25日
価格:390
頁数:186
 18世紀末、英国の片田舎に住むレニエとシドウは仲の良い幼なじみだった。孤児であるシドウはエルソン医師に育てられたが、ある日アレイストと名乗る男が彼を迎えに来た。
 以後7年間音信も途絶えていたが、突然レニエ達の元にシドウから舞踏会の招待状が送られてきて…!?
収録
1.ヴァンパイア-緋色の楔-
2.ヴァンパイア-異端の肖像-
 あらすじを見るとシドウ(+レニエ)が主人公っぽいですが、実際の主人公は多分吸血鬼アレイスト。
 1巻の時点では比較的オーソドックスな少女マンガタイプの設定&ストーリー。
 キャラもオリジナル色が強く、特に元ネタとなる吸血鬼モノは感じられません。というか、あえて抑え目。
 とはいえ、アレイストが過去を語るシーンでちらりとヴラド・ツェペシュやエリザベート・バートリーの名前を出していたりと、作者の吸血鬼フリークっぷりが顔を覗かせています。
 コミックス時に追加された柱(コメント)にも「ヴラド・ツェペシュのお城に行きたーい!」と書いてあったり。
 その後有限実行、ルーマニアまで行って、別名義で出している同人誌にちょろっと旅行記を載せたり、ヴラド御大がキャラとして登場したりと、巻が進む毎に作者の愛が加速しているのが見ていて楽しいです。

 久々に読み返して思いました。
 アレイストって物凄くツンデレだ。

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