吸血鬼の手帖

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† FULLMOONにささやいて

この作品にはボーイズラブ要素が含まれている可能性があります
作者:真東砂波
発売:秋田書店 ボニータコミックススペシャル
初版:1993年03月25日
価格:505
頁数:209
 幼なじみの吸血鬼デビットとマーロ。仲のいい二人だが、マーロにはデビットにも言えない秘密があった…。
 幻想的な吸血鬼の世界を美しく、ちょっと妖しく描いた真東砂波版吸血鬼幻想。
 ほんの少しだけボーイズラブです。嫌いな人は要注意。

 十数年ぶりに続編が出たので再読。

 幼馴染のデビットとマーロ。仲が良かった二人は疎遠になっていたものの、再び出会い……
 なんて思わせぶりに書くと思い切りBLっぽいのですが。
 主人公の片割れ、人狼の血を継いでいる吸血鬼マーロは、厄介な先祖返りのおかげで満月の晩になると「女」に変身してしまう。
 ……そんなわけで、これをそのまま「BL」って言っていいのか悩むところです。

 今見ると絵柄も描写も結構古いですが、なかなか面白い作品です。
 吸血鬼の面々がそれなりにビラビラのお洋服にマントを羽織っていたりして、捻くれていない吸血鬼像を楽しめます。
 前述のような理由でBL要素もかなり少なめ。
 寸止めしかないとか最近のBLじゃ見つけるのきっと大変だぞ!
 濡れ場なぞ飾りにすぎんのですよ!

 途中で出版社が変わって『FULLMOONにささやいて』(ボニータコミックススペシャル)→『FULLMOONにささやいてI』『FULLMOONにささやいてII』(ビーボーイコミックス)のように発売されています。ボニータコミックス版はビーボーイコミックス版の1巻のみの部分にあたります。
 違いは装丁とあとがきが差し替えられているくらいです。

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