吸血鬼の手帖

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† ドラッケンフェルズ

原題:Drachenfels
作者:ジャック・ヨーヴィル(Jack Yeovil)
訳者:安田均/笠井道子
イラスト:山田章博
発売:角川書店 角川文庫
初版:1992年08月25日
原語版初版:1989
価格:940
頁数:519
 吸血鬼ジュヌビエーブ嬢は6世紀以上にも渡る長い生に退屈していた。選帝侯の皇子オスバルト達の、大魔法使いドラッケンフェルズ退治の旅に加わったのも、冒険を欲していたからだ。血みどろの惨劇の末、彼らは遂にドラッケンフェルズの息の根を止めた。帝国の危機は免れたのだった!
 それから25年。オスバルトの下にかつての仲間が再会。ドラッケンフェルズ砦の劇場であの冒険の旅が再現されるという。
 幕は上がった。ところが本当に役者達が次々と何者かに殺されてゆく…。それは見えない大きく邪悪な力と、ジュヌビエーブ達の真の闘いの幕開けを意味していた!
 超弩級ドラキュラ・ワールド大展開!
 ジャック・ヨーヴィルは『ドラキュラ紀元』シリーズのキム・ニューマンの別名義で、このドラッケンフェルズの主人公、女吸血鬼のジュヌビエーブはドラキュラ紀元にも登場します。
 ジュヌビエーブのフルネームが“ジュヌビエーブ・サンドリン・デュ・ポワント・デュ・ラク・デュードネ”とそりゃもう舌を噛みそうに長いです。
 ドラキュラ紀元の方だと“ジュヌヴィエーヴ・サンドリン・ド・リール・デュドネ”とちょっとだけ短くなってますが。

「いやー、面白かった~。キム・ニューマン名義の方とは全く世界観が違うのですが(ドラッケンフェルズはTRPGウォーハンマーが背景になってます)、ジュヌビエーブ(ジュヌヴィエーヴ)萌えっ。
 最初の方でオチがなんとなく読めたけど、そのオチにどうやって持って行くのかという過程で十分楽しませてもらいました。」
 と5年前に初めて読んだ時の感想を引っ張り出してみたりして。
 2007年10月、ホビージャパンHJ文庫Gから、以前は翻訳されていなかった続編まで含めて3冊一気に発売されたので、そちらを読む前に角川文庫版を再読してみました。
 一度読んでて、細部までは覚えていないとはいえ、おおよそのストーリーは勿論オチもしっかり頭の中にあるのにやっぱり面白いよドラッケンフェルズ。読んでてわくわくするよドラッケンフェルズ。
 今回新たに発売されたHJ文庫G版は、角川文庫版より厚くなっていて、省かれていたエピソードも増えているとの噂なので、違いを確かめてみたいと思います。

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